第四十七部「戦士抜き」
あれ……?
第四十七部「戦士抜き」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト。
二人は薄暗い森を抜け……ようとしていた。
・・・・・・・・・
「迷子だな。」
「迷子。」
「まあ、人生なんていつも迷子のようなもんだ。」
「……ごめん、響かない。」
「なんだよぉぉぉぉぉ!!」
「うるさい。とりあえずこの状況を打破しなきゃならない。」
そう。
薄暗い森で、シュイロたちは迷子になっていたのだ。
「……。」
「イトは相変わらず無口だけど、何か無いか?」
「何が。」
「いや、この森を脱け出す手立てとか。」
「きちんとした道を進まないのが悪い。元凶は草むらの奥へ行こうと言った者。」
「まさかの犯人追及。っていうかそれお前だろ。」
「……。」
黙ってしまった。
「困ったからって黙るなよ……。」
はてさて……どうなることやら。
「……嘘だろ、ここで終わるのはやめてくれ……。」
……。
どうなることやら。
「おいおいおい!ちょっと待てナレーション。」
「シュイロ。……大丈夫、ここは戻らずに進むべき。でなければ、ここが貴方の死に場所となる。」
「怖いこと言うんじゃねえよ……。はいはい、進むしかないのな。」
「うん。」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
これ、ヤマガイ抜きの方が……あれ……?
それでは、また2日後。
Thank You。




