第四十六部「薄暗い森の中」
ふいー。
第四十六部「薄暗い森の中」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト。
魔王を倒すのに待っていられないと、シュイロは町を飛び出したのだが……。
・・・・・・・・・
「薄暗い森だな!!」
「うん。」
「おいおい、どうしたイト!?冒険なんだテンション上げようぜ!」
「うるさい通り越してうざい。」
「こんなところじゃあ、下級モンスターとか出そうだよな!」
「出る。」
「……え?」
「出る、ここ。薄暗い森だし。」
「……は?え?」
「だから、出る。事前情報も無しに来たの?」
「嘘だろおいいい!!やだよ帰りたいよぉぉ!!」
「……狼狽えすぎ……。」
「そういうお前は何で平気なんだよー!!」
イトは数回まばたきをした。
「……。」
「…………。」
「何度か仕事で戦ってる。」
「ま、まあ……。」
「シュイロはサポートばかりで先頭に立つことはあまりない。……緊張は仕方ない。」
「イト……。」
「これから慣れていけば大丈夫。」
キマッた。
そう思ったイトだった。
「ん?ごめん、聞いてなかった。」
「何で聞いてないの。今良いこと言ったのに、恥ずかしい。」
「小さい事は気にすんな!まあ、モンスターが出たときに考えればいいだろ!行こうぜ!」
「それ真っ先に死ぬパターン。」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
最近更新出来てないね。
それでは、また2日後。
Thank You。




