第三十九部「判決」
……あれ?
第三十九部「判決」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
イトの容疑はかなり晴れた。
だが、その代わりにシュイロに容疑がかかった。
……町の人々がゾンビ化し……その犯人として。
・・・・・・・・・
「イト。……いや、被告人。ゾンビ化事件が始まる直前の話をしてくれ。」
「……分かった。愛する人を救うため、洗いざらい話す。」
「……なら、自分の罪を認めてくれ。」
「私がやった。」
ざわ……
ざわ……
ざわ……
ざわ……
法廷が騒がしくなる。
……当たり前か。
「こらこら被告人。貴女は罪を認めるのですか?」
裁判長が慌てて聞いた。
「……認める。シュイロは悪くない。悪いのは……シュイロを愛した私の心。」
「ふむう……ロマンチックな話ですねぇ。」
何か納得してるよ、裁判長。
「では……判決を。」
「待てまて!この展開見たことありますけど!?」
「風呂敷を畳めるのですか、あなたは。」
「えっ……。いや、自信は無いですけど……。」
「なら無罪でいいじゃん!」
「いいけどよくないですよ!」
「無罪!」
「嘘だろ!?ファンが離れても知らねえからな!?」
「大丈夫。貴方を有罪にして、脱獄編でも始めましょう。」
「それはそれで風呂敷広げすぎじゃないかな!?」
「一先ず、被告人イトには無罪判決を下します!」
「マジか!?それでいいのかみんな!?」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
…………あれ?シュイロは?どうなんの?
それでは、また2日後。
Thank You。




