第三十七部「まさかの新容疑者」
あれ……?
これ収集つかなくなってない?
第三十七部「まさかの新容疑者」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
……町の人々がゾンビ化した事件で、容疑者として裁かれているイト。
偽弁護士として法廷に立ったシュイロは、イトを救うことが出来るのだろうか……。
・・・・・・・・・
「ま、待ってくれ!!」
判決が出ると思った瞬間。
誰かの声によって阻まれた。
「だ、誰ですか!?」
裁判長が慌てる。
……今の声……まさか……。
「俺だよ!」
「ヤマガイ!お前……。」
証人だったヤマガイが判決を止めた。
その理由は一体……?
「イトちゃんは……イトちゃんは犯人じゃねえ!!」
「!?」
何を言っているんだ……!?
イトが犯人なのは明確……。
庇っているのか……イトを……!!
「だって証拠は無いだろ!?イトちゃんだって何か言ったらどうだよ!?」
「……。私はやってない!!」
いやいやいや!!
やってるだろ!?お前らふざけんなよ!?
「落ち着いてください、証人!被告人も!」
「うるせぇ!証拠が無いのは事実だろ!?イトちゃんがやったって言ってるやつが犯人じゃねえのか!?」
「た、確かに……!」
裁判長納得しちゃったよ!!
「ふむ……。」
検事の人も……。
おいおい、この法廷どうなるんだ?
「被告人が逮捕されたのは……ある人物からのたれこみだ。」
「……それって……。」
嫌な予感がする……。
「それは男。さらに、僧侶。そして名前が……シュイロだと記憶している。」
あの検事……!!
真実だけども!!俺が、イトに罪を償ってほしくてそう言ったけども!!
「なっ……なんですとぉぉぉぉぉ!?」
「い、異議あり!」
「異議だと?弁護士、自分で一番よく分かっているだろ?」
「ぐっ……!!」
「さらにだ、裁判長。その男。弁護士ではない。」
「……え?そうなのですか?」
「言っただろう。僧侶だ、その男は。男僧侶。勇者に連れていってもらえなかった哀れな男だ。」
「何だと……!?お前な、言っていいことと悪いことがあんだよ!!泣くぞ!!」
ざわ……
ざわ……
ざわ……
ざわ……
「静粛に!静粛に!」
「……!!」
騒ぎは鳴り止まず。
法廷は一時休廷となった……。
俺は係員に取り押さえられ、そのあとの事はよく覚えていない。
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
裁判っ!
それでは、また2日後。
Thank You。
 




