第三十五部「決定的な証言」
てれてってー。
第三十五部「決定的な証言」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
……地元で起きたゾンビ事件。
容疑者として裁かれるイト。
偽物ながら弁護士として戦うシュイロ。
ファンタジーのくせに何やってんだ……。
・・・・・・・・・
「目覚めたあとの話……だと……?」
シュイロは驚愕した。
本当に話す気なのだろうか、ヤマガイは。
ヤマガイはイトが犯人であることを知っている。それは目覚めたあとにヤマガイが知った事実。
もし……これで、ヤマガイが話したら……。
検事の言った通り、決定的と言わざるをえない。
ざわ……
ざわ……
ざわ……
ざわ……
法廷がどよめく。
裁判長が木槌を数回叩いた。
「静粛に。……証人、証言を。」
「はい……。」
……どう来る……!?
「俺が目覚めて、最初に会ったのはシュイロだった。そしてシュイロは……俺はイトちゃんの策略でゾンビにされたって説明してくれたな。」
「ヤマガイ……!!」
「悪いシュイロ……。すまねぇ……!」
……!?
…………まさか……。
「フッ……どうかしたか、弁護士よ。」
あの検事……ヤマガイを脅しているかもしれない……!!
「ヤマガイが……仲間を売るような事を言うはずが無い……!」
「どうだろうな。」
「俺には分かる……アイツはアホだけど、友達は大事にするやつだって俺が……親友の俺がよく分かってんだよ!!」
「シュイロ……!」
「こらこら、弁護人落ち着いてください。……尋問をお願いします。」
「……はい……。」
……大丈夫だヤマガイ。
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
たまには学園ものでも書きたいね。
それでは、また二日後。
Thank You。




