第三十三部「概要」
ファンタジーもので何しとんじゃ。
第三十三部「概要」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
とある事件の容疑者として、逮捕されたイト。
ヤブ弁護士として弁護席に立つシュイロは……果たしてイトを救えるのか。
・・・・・・・・・
「検察側、冒頭弁論を。」
裁判長がそう言った。
冒頭弁論。
某裁判ゲームでお馴染みのあれだ。
簡単に説明すると、事件の概要を話してくれる。
……が、これはゲームではない。
まあファンタジーでフィクションだということで軽く流してくれ。
因みに冒頭弁論は現実には無い。
「……以上だ。」
おっと、考え事をしていて事件の概要を聞き漏らしてしまったようだ。
……説明しよう!
雲の国の住人がゾンビ化し、その原因がイトにあるとして今彼女は逮捕されているのだ。
ちなみにそれは事実。
無罪ではなく有罪。
きっちり裁いてほしいところだが、個人的にはイトがいないと絵面やテンポが悪いので最大限の減刑をしてもらう。
……ことに徹する。
「早速だが……こちらから、決定的な証人を召喚したい。」
「決定的だと……!?」
あの検事……何を……。
「検察側、それは本当ですか?」
裁判長も気になさっている。
まずいな。何か嫌な予感がする。
「第一被害者であるヤマガイ氏をお呼びしよう。」
「ヤ、ヤマガイ!?」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
ほのぼのスローライフですから。多分。
それでは、また二日後。
Thank You。




