第三十二部「開廷」
またもや迷走。
第三十二部「開廷」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
雲の国ゾンビ大量発生事件終着から数日。
ここ、裁判所ではイトにとある容疑がかけられていた。
「ではこれより。被告人イトのゾンビ化の元凶容疑をかけた裁判を始める。」
「弁護側、準備完了している。」
「検察側もだ。」
弁護士として法廷に立つシュイロ。
……何故こうなったのか。
時間を遡る必要があるだろう。
ほわんほわんほわん……。
2日前。
「貴女がイトさんですね?」
王国の近衛兵が、イトに何の用だろうか。
まさかスカウト?
「……なに?」
「おいおい、イト。そんなに殺気を出すなよ。」
シュイロはなだめるが、聞き入れてくれなかった。
圧されたのか、近衛兵は直ぐ様本題に入った。
「貴女には、この国の人々をゾンビ化させ混乱に陥れた容疑がかかっている。来てもらおうか。」
「弁護士はシュイロで。」
「抵抗しないの?っていうかそれ罪認めてね?あと俺が弁護するの!?」
ほわんほわんほわん……。
そんなわけだ。
因みに資格は持っていないし、弁護士バッジも偽物だ。
良い子は真似しちゃダメだぞっ(ハート)
「冒頭弁論から始めようか。」
検察……イトの罪を重くする俺の敵だ。
いやまあ……真実を知っているから何とも言えない。
一言で有罪。
イトが犯人なのだ。この事件。
裁判編スタート!
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
世界の前にヒロインを救う。
それでは、また二日後。
Thank You。




