第三部「酒場」
酒場といえば情報。
第三部「酒場」
勇者よりも先に魔王を倒してやろうと、男僧侶であるシュイロと女騎士であるイトは旅に出た。
彼らは魔王の情報を集めるべくいつもの酒場へとやって来たのだった。
「……。ぷはっ。うん、美味しい。」
「ああ。ここの酒場の推しは、このオレンジジュースだからなって違うだろ。」
「?」
「いや不思議そうな顔するなよ……。俺たちは何をしに来たか覚えてるか?」
「…………。」
「いや黙るなよ……。魔王の情報を集めにきたんだろ?」
「あー。」
「あーってお前、忘れてたのかよ。」
シュイロはオレンジジュースの入ったジョッキに口をつけた。
「……ぷはっ……。それじゃあいくぞ。ナチュラルに話を持ち込んでいくんだ。」
「ナチュラルに……ナチュラルに……。」
「分かりやすく緊張してるな……。」
・・・・・・・・・
三十分後……。
「……で、イト。どうだった?何か有益な情報は……。」
「あだばばだばあだばばば……。」
「ダメだこりゃ。」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
酒場は出会いの場所。
そして情報が集まる場所。
……なんでそんなイメージなんだろうね。
それでは、また2日後に。
Thank You。