第二十部「屋根」
恋って怖い。
二十部「屋根」
勇者一行よりも先に魔王を倒すため、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
「ときに愛は世界をも破滅させる。
さすがに世界とまではいきそうにもないが、可能性はある。
それもそのはず、彼らの故郷はヤマガイを始めとしゾンビ化した人々で溢れていたのだ……。」
「いや格好よく言ってるけど、やってる事は少々病んでるからな!?」
「そう?」
あらすじを途中から乗っ取ったイト。
これも彼女の愛の力なのか……。
「だがどうする……?さっきからずーっと屋根の上に隠れてるけど。」
「簡単。ここに住めばいい。」
「何言ってんのこの人。」
「私たちの新居。」
「嫌だよこんな風通しよすぎな新居!!雨降ったらアウトじゃん!!」
「晴れだったら最高。」
「そうだけども!ポジティブすぎるだろ……。」
「皆……ゾンビだから……。私たちだけでも明るくと思って……。」
「イト……。」
悲しそうに顔を俯かせるイト。
「…………いやこれお前の計画だろ!?」
「……。」
危うく騙されるところだった。
イトがヤマガイをゾンビ化させたことをきっかけに町の人々が感染していったのに……。
「少し嬉しそうにしてただろ……。」
解決方法も浮かばぬまま、時間だけが過ぎていく。
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
眠いおー。
それでは、またしましょう。Thank You。




