第十六部「世界の敵」
大事。
第十六部「世界の敵」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、そして戦士のヤマガイ。
イトの策略……いや、えっと、イトの熱き……これも違う?
イトの愛の力……ちょっと違うって?
じゃあ何なんだよ。
……。
…………。
世界は愛に包まれ、やがて二人の世界になった。
迫るシュイロに、イトは拒む事が出来ず……。
「シャワーでも浴びよう……。」
いつも着ている鎧を脱ぐ。
仕事の時だったり、今回旅に出る事になり常に装備している鎧だが……汚れてきている。
「手入れしないと……。」
イトはそう呟いた。
「待て。」
「……何、シュイロ。」
「お前何やってんの!?あらすじも変えやがったな!?」
「今のでシャワーシーンが無くなった。つまりシュイロは全読者を敵にまわした。」
「読者って何の事だ!?」
「神様のこと。」
「神様を敵にまわしてるんなら、俺は今頃死んでるけど。」
「私のおかげで生きている。……結婚しよう。」
「唐突な告白ですがお断りします。……いや、ふざけてる場合じゃないよ!」
「ふざけてない、本気。」
「ああはいはい、分かったから。逆に今の状況分かってる?」
「それは……あれ。あれだから。分かってる、あれだもん。」
「分かってるだろ、分かってるやつが言うセリフだそれは。」
「遊び心。」
「んな余裕無いわ!お前がヤマガイをゾンビ化させたから、魔法で治せず感染してんだろ!?どう収めるのこれ!?」
「生存者を探す。」
「治す方法を探そうぜそこは。」
雲の国が、愛の力で滅亡するかもしれない。
そんな佳境の中心にいるシュイロとイト。
……いやまあ、原因はイトが作ったのだが……。
「ゾンビ化……というか、状態異常を回復する薬か何か無いのか?」
「あると思う。」
「よし。じゃあそれを探すために道具屋に行こうか。」
またしても、あの道具屋に行くとは。
しかもこんな形で……。
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
ファンタジーでゾンビものって少ない気がする。
いやゾンビものじゃないけど。
それでは、また2日後。
Thank You。




