第十部「迷子」
実際、人生の迷子だらけ。
第十部「迷子」
勇者一行よりも先に魔王を倒すべく、旅に出た男僧侶のシュイロと女騎士のイト、戦士のヤマガイ。
三人は薄暗い森を抜け……ようとしていた。
・・・・・・・・・
「迷子だな!」
「迷子でそこまでポジティブなやつ、初めて見たわ。」
「当たり前だろ!人生なんていつも迷子のようなもんさ!!」
「……ごめん、響かない。」
「なんだよぉぉぉぉぉ!!」
「うるせぇ。とりあえずこの状況を打破しなきゃならんだろ。」
そう。
薄暗い森で、シュイロたちは迷子になっていたのだ。
「……。」
「イトは相変わらず無口だけど、何か無いか?」
「何が。」
「いや、この森を脱け出す手立てとか。」
「きちんとした道を進まないのが悪い。元凶は草むらの奥へ行こうと言った者。」
「まさかの犯人追及。っていうかそれお前だろ。」
「……。」
黙ってしまった。
「困ったからって黙るなよ……。」
はてさて……どうなることやら。
「……嘘だろ、ここで終わるのはやめてくれ……。」
……。
どうなることやら。
「おいおいおい!ちょっと待てナレーショ」
僧侶も世界を救いたいを読んでいただき大変恐縮です。
いかがでしたか?
迷走。しないよう気を付ける。
それでは、また2日後。
Thank You。
 




