シャンバラ
あなたが笑ってくれたなら わたしはなんだってできるのに
あなたが笑ってくれたから わたしはなにもできなくなるの
幸せを数えるたびに 手放すことが怖くなるのに
あなたと分け合う喜びが どうしようもなく愛しいんだ
あなたがいてさえくれるなら 他に望むものなんてないのに
あなたが隣にいるせいで もっとあなたを知りたくなるの
夜に溢れた淡い願いが もう少しだけを繰り返す
わたしが生まれた意味なんて あなた以外に見つからないから
前も後ろも右も左も 上も下もわたしの中も
壊れるようにできている 壊せるようにできているのに
守りたいと思ったり 育てたいと願ったり
あなたとの未来ばかり 望んでしまうんだ
触れて離れて指先に残る あなたの温度がわたしになる
そんな簡単なことでした たぶん幸せなんてのは
例えば心臓が止まったら わたしの命は終わるのに
どうして心臓が止まっても あなたの中にいたいと願う?
幸せに出会うたびに 1秒先が辛くなるのに
あなたとならそれさえも どうしようもなく愛しいんだ
あと何度 笑えるだろう 高鳴り脈打つだろう
両手で抱えるには わたしには多いのに
鼻先でキスをして 耳元で囁いて
想い出が増えてゆく 抱えられないほどに
怖い夢を見た幼子のように あなたの温度を確かめる
消えてしまいそな夜でした あなたの匂いに包まれて
当たり前のように あなたを見つけたんだ
最初で最後の運命だと思った
忘れないように 失くしてしまわないように
あなたと重ねた時間を辿るから
触れて離れて指先に残る あなたの温度を覚えている
そんな単純なことでした たぶん幸せなんてのは
痛いくらい愛しいのは
ありがとうございました。