表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

1-5 悲しみの先に

「終わりを迎えた世界」から帰還した俺達は目の前のとんでもないことに驚きを隠せなかった。人気アイドルグループ「ドリームズ」のメンバー全員が俺達を助けたのだ。

「改めまして初めまして、今枝龍君、今枝神子さん」

「私もいるよぉ!」

神影は可視化して、5人に詰め寄った。そうだった。神影はドリームズの大ファンだった。

「おっとそれは失礼、神野神影さん」

「何で俺達を助けたのですか?しかも、俺達の名前も知ってるみたいですし」

「俺達も白の呪いの力を持っているんだ」

「え?」

白の呪いの力を持っていると言った。どうやら見方のようだ。

「黒の呪いの力を感知したから向かってみたら既に開門(パラディアン)してたから入ってみたら龍君達が苦戦してたからね。見方を見殺しにするわけにはいかないでしょ?」

そう言うと俺達に笑顔を見せた。神影は失神しそうだ。死んでるから失神しないけど……。神子も緊張してるっぽい。

「それから、どうして俺達の名前を?」

「それはね……」

俺達の回りを強い風が横切った。俺は驚愕の事実を知ってしまった。俺が...俺が。何でそんなことに!?

「そして、神子さんは……」

神子まで大事な事を任されたのか!?神子も涙目である。何で私がこんな目に遭わなくてはならないのか?顔が強ばっている。その表情から恐怖心までも感じるほどだ。


数日後、ドリームズのメンバーと町を散策し、黒の呪いの力の気配を探っていた。しかし、一向にその力は感知されない。どうやら今日は大丈夫そうだ。

「今日は安全な日だ。これからカフェでも行ってゆっくりしよう」

「良いですね!行きましょう」

俺は乗り気で返事をしたが、神子は悲しそうな目でこちらを見ると、

「今日は1人にさせて」

そう言って家に帰ろうとした。

「ごめんなさい。今日はここで終了ってことで良いですか?」

「ああ。構わないよ」

「ほんとすいません。ではまた今度」


神子の後を追って隣を歩く。

「私ってこれからどうなるの?死んじゃうの?」

「大丈夫だよ。死なないよ。だって俺の妹だぞ!世界最強だよ!」

「そうだね。ありがとうお兄ちゃん!」

神子の表情が、緩くなり笑顔になった。

家についてから俺の部屋に神子が入ってきた。

「お兄ちゃん、今日は一緒にいたい」

「いいよ。今日は大変だったね」

神子の目から大量の涙が出てきた。俺は神子を抱きしめることしかできなかった。そのまま神子は眠りにつき、俺と一緒に寝ることになった。そういえば、何年ぶりだろうかこの状況。


翌日、ドリームズから連絡が来た。黒の呪いの力の気配を感じたらしい。俺達は急いで向かった。ドリームズは既に待っていた。

「元気一杯神子ちゃんでーす!昨日はご迷惑をお掛けしました!」

今日は元気な神子を見つつドリームズに聞いた。

「発動者は何処にいるんですか?」

「もう既に中にいると推測されるよ。いくぞ!」

開門(パラディアン)


「終わりを迎えた世界」についたとき1人の影が見えた。あいつだ。

「っと、その前に俺達全員の能力を龍君の設定(プログラム)の力で龍君にコピーだけしといてくれる?」

「わかりました」

全員のコピーを終えたとき、ふと気づいた。解析の能力のおかげで今まで戦った敵の能力も使えるようになっていた。これで勝てる。そう確信した。

「さぁ、勝負だ!」

「私の眠りを妨げるのはあなた?私を起こしたこと、後悔させてあげる‼私の名はマリーナ・フレンダー」

「俺達にかかればイチコロさ。俺達ドリームズは絶対にお前を倒す!」

勝負が始まった。しかし、勝負は瞬殺で終わった。ドリームズ、マリーナ共に立っているが、ドリームズ全員が、倒れた。そして、ドリームズ全員の体は、光に包まれ何処かへと行ってしまった。

「私の能力は停止だ。その名の通り時間を止めるのさ。ふっ!アイドルグループのチームもこんなものか」

「取り消せ」

「なんか言ったか?」

「取り消せよ。ドリームズを侮辱したことを取り消せぇぇぇぇっ!!」

怒りのあまり大声で俺は叫んだ。すると、俺の周りに光が現れ、その光に包まれた。そのすぐあと、偉大なる力を感じた。髪は黒髪から赤髪へと変化していた。

「ドリームズを侮辱したことを後悔させてやる

!」

(なんだこの力は!?)

「え?え?」

神影も神子もビックリしているが、俺はそんなことお構いなしに攻撃を開始した。

「お前っ!?何をした!?」

「さあな。そんなこと知らねえよ。チャージ……ブラストォォッ!」

たったの0.1秒しか経っていないが威力がはんぱない。いつものチャージブラスト以上の強さを誇っている。マリーナは叫ぶ間もなく、完全に消滅した。


世界から解放されたあと俺は意識を失った。かすかに神子と神影が起こそうとしているが、その返事には答えられなかった。

次回予告

ドリームズを全員倒されたあと覚醒した龍。その後意識を失ってしまった。ドリームズがいなくなってしまったこのセカイはどうなってしまうのか。

楽しみに待っててください!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ