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2-14 返還

俺は意識が朦朧している中、構えの姿勢をとる。そして、覚醒したことを感じながら手をパンっ!と音をたてて合わせた後、

「我が力よ、今こそ真の力を示せ!」

俺の回りに走る紫色の光。

「顕現せよ!暗黒結界(ダークウォール)!」

太陽が落ちてくる場所に黒色の壁が現れた。そして衝突。

「な……何だこれは!?」

ツクヨミも唖然としている。

「無駄だ。こんなものにこの太陽は防げぬ!」

「そ……それはどうかな?」

「んな。まさか、まだ何かあると言うのか!?」

「龍君……やれるのね?」

「ああ。そうだ」

俺はあれを覆うほどの物をイメージさせる。

概念共有(イメージリンク)!」

そこに現れたのは超巨大なブラックホールそのものだ。

「こ……これはっ!光をも飲み込む、超重力の空間……だと!?」

「そうだ!これがあの太陽を防ぐ方法だ!」

とてつもない重力が太陽を襲う。しかし、俺達の方には影響はない。

「まさか、あの結界はこの超重力を防ぐために張ったものだというのか!」

アマテラスは驚きの表情を浮かべた。

「どう……だ。こ……これが、俺……達の……力……だ……」

俺はバタリと倒れてしまった。後は……頼んだぞ。ツクヨミ!



「龍君!龍君!」

しかし、彼の目は覚めない。

「ちょっとだけ待っててね。私がけりをつける!」

激しい轟音が鳴り響く。そして、太陽はブラックホールに吸い込まれた。そこに残るのは黒色の壁だけ。

「アマテラス!もう……終わりにしよう」

私は七星剣を振りかざす。

「姉さん、つまんないのだけはやめてよね」

「アマテラスこそ!」

神と神の戦い、それは龍君達人間には目で追うことすらもできないほどのスピードで剣と剣が金属音を轟かせる。

「アマテラス、強くなったな!」

「姉さんこそ。いつの間にかこんなにも」

私は剣がアマテラスの腹部へと突き刺そうとする。しかし、実の妹であるがために、ためらってしまった。

「そんな気持ちじゃ姉さんは私に勝てない!」

「そ……そんな。お願い、私の言うことを聞いて!私の剣!」

しかし、剣は動こうとしない。せっかく龍君が繋いでくれたのに、そんなことってないよ!

「王手……」

「いいや、まだだぜ!」

声の主は龍だ。しかし、さっき倒れたはずだ。後ろを振り向く。

「え?」

立っていたのは龍ではなく、神影だった。しかし、声は確実に龍の声のはずだ。

「ど、どうして!?」

「神影の能力をコピーしたのさ。憑依をね」

「しかし、そんなのいつやったんだ!?」

私は驚た。

「ツクヨミと会う結構前かな」

「す、すごい。わ、わ、私に憑依してぇ!…………あ、ごめん。言い間違えた」

つい本音が出てしまった。

続けて言い直す。

「すごい。まさかそんな能力を隠していたなんて」

「どこをどう言ったらまちがえるんだよ!まあいいや。ひとまず倒すぞ!」

「おーけい!」

私は神影に憑依した龍と共に攻撃を仕掛ける。



俺は神影に憑依し、能力を発揮していく。

「召喚、オーディン!」

「オーディン……だと!?」

戦争の神を俺は召喚する。

「龍君、オーディンが召喚できたの!?」

「もちろん。今まで倒したやつは召喚できるはずだよ。オーディン、アマテラスを倒して!」

「承知した!」

オーディンはグングニルを放つ。

「炎の壁!」

アマテラスはグングニルを止めるべく壁を張る。その壁をグングニルは貫通するだろう。しかし、壁は貫かれるどころか、反射されてしまった。

「そ、そんな!」

ツクヨミはもうダメだと思ったのだろう。

暗黒結界(ダークウォール)!そして、概念共有(イメージリンク)!」

先ほどと同じように結界を張り、ブラックホールを発生させる。ブラックホールはグングニルを飲み込んだ。

「そこまであんたは邪魔したいのか!これは私と姉さんの戦いなんだ!」

「そんなこと言うなよ!神だろうが人間だろうが生きたいと思っているからこの世界に残っている。そして、それには自由に生きる権利さえもあるんだ!つまり、あんたらの喧嘩でさえも泊める権利があるってことなんだよ!」

「そんなことは関係ない!部外者は黙ってろ!」

「部外者なんかじゃない!」

そこに声を出したのはツクヨミだった。

「部外者なんかじゃないんだよ。龍君は……私と戦うことを誓った物同士だよ。だから……ね?」

「姉さんがこんな人間と手を組むわけがない!だって姉さんはヒトを信じることすらもやめたんじゃなかったの?そんなに信じられるヒトなの?」

「そうだよ。やっと信じられるようになったんだよ。龍君達に出会ってから、やっとわかったんだよ。この魔眼で見たから。龍君の心を。憎まれてもいい。この戦争を終わらせる……と」

魔眼っていうのは初めて聞いたが、確かにそう思っていた。

「だからアマテラス、この戦い、終わらせよう。」

俺もアマテラスに勝負を終わらせたいことを告げる。しかし、

「どっちかが、死ぬまでやるんだ!そうしないとこの戦争は必ず終結しない!」

「そんなことはない。二人で戦えば二人でこの戦争を終わらすことはできる!だから……」

アマテラスは黙ってしまった。そして、その返答は俺達への攻撃となる。

「もう、やめよう!」

俺はそう言うが、攻撃は来る。俺は避ける。しかし、ツクヨミは避けようとしない。

「ツクヨミ!」

「大丈夫!攻撃は当たらないから」

アマテラスが放った魔法攻撃は、ツクヨミに当たることはなく、地面へと当たる。

「そんな、何故!?」

そして、ツクヨミはアマテラスのもとへと行く。そして攻撃をしようとせずにアマテラスに抱きついたのだ。

「ね……姉さん」

「アマテラス、間違っているよ。スルトの隠謀でさえも。だから一緒にスルトを倒そう?」

アマテラスの目は洗脳されていたような目をしていたが、光を取り戻したかのように輝いていた。

「姉さん……ごめんなさい。私が……間違っていたよ。だから……スルトを……一緒に倒そう!」

アマテラスの目には涙が浮かんでいた。そして、一緒に戦うことを誓った。

「じゃあもとの世界に戻りますか!」

「ああ」

「終わりを迎えた世界」で行われた史上最悪の喧嘩は終結した。もとの世界に戻ったときには神子も神影も回復していた。ただ、俺一人を除いて……

俺はもとの世界に戻ると意識を失った。

「「龍君!」」

「お兄ちゃん!」

「ちょっと……疲れたみたいだ。回復魔法を……」

「私に任せて!聖なる回復(セイクリッドヒール)!」

みるみるうちに体から疲れがとれる。

「アマテラス、ありがとう。あとはスルトだな。一緒に倒すぞ!」

アマテラスの洗脳を解いた龍達は最後の敵であるスルトを倒そうと戦いへと出発する!終結戦争終結まで後少しだ!

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