2-4 怒り
俺達は地竜との戦いに苦戦を強いられている。どうすれば勝てるのだろう……。あのときの覚醒の状態になってしまうと、また長時間意識を失ってしまう。ならば……。
「召喚!バハムート!」
俺はバハムートを召喚した。バハムートなら広範囲で攻撃が可能だ。しかし、地竜の耐久力が凄いせいで一発の攻撃では歯が立たない。
「うむ。ダメだこりゃ」
「お兄ちゃん、諦めちゃダメだ」
「そんなこと言ったって……」
「もっと考えて!答えは必ず見つかる!」
神影もそう叫んでいる。
「強化さえ出来れば……。ん?強化?あっ!これだっ!」
強化ならできるじゃないか。設定の力を使えば能力をアップできる。耐久力くらいなら分析でわかる。これ以上の耐久力、攻撃力を設定すれば。
「召喚!バハムート!」
俺は追加でバハムートを20体召喚し、
「分析!地竜!」
地竜の耐久力がわかった!ついでに体力もわかったぞ!これなら、いける!
「設定!対象バハムート21体!攻撃力、耐久力のパラメータ上昇!」
分析の力でパラメータが上がったことを確認し、
「バハムート!ブレスで地竜を焼き払え!」
「グウォォォォォォォォォォッ!」
地竜はバハムートのブレスによって、焼かれ、俺達は残る神を倒すことにした。
「神様、これで従えるモンスターは全て消えた!あとはお前だけだ!」
「フッフッフ!これはどうかな?」
神は何か呪文を唱え始めた。
「Feel Angry Summon Zeus!」
詠唱している内容から大まかな内容はわかった。しかし、それは絶望を意味する。ゼウス。全知全能の神だ。そして、Feel Angryから怒り、つまり神の怒りによってパワーアップしたゼウスと戦うことになると言うことだ。
「クックック!全知全能の神を前にどうする、今枝龍!我が名はラー!」
「ラ、ラーだと!?」
くそっ!本当に神様じゃねえかよ。
「分析!ゼウス!」
何!?分析の結果が語っていたのはとてつもなく強い耐久力と、体力、攻撃力のパラメータが見えないことだった。唯一速さだけが見えたがそれも限界に近い。けど、やるしかない!
「バハムート!ブレスを溜めろ!」
しかし、ブレスを溜めている時間にもゼウスの脅威は襲ってくる。
「バハムート!打てぇぇぇぇっ!」
一点めがけて打った21本のブレスは途中で重なり強大な力となってゼウスに向かっている。ゼウスに命中した。黒煙が晴れ、ゼウスの様子をうかがってみる。しかし、ゼウスは普通に立っている。それどころかダメージを食らっていないように見える。
「くそっ!なぜ攻撃が通らない?ならば、設定!対象、バハムート21体!攻撃力、体力のパラメータを限界まで上昇っ!」
これが通らなかったらどうする?そんなこと考えてたって無駄だ!今は倒すことだけを考えるんだ!
「バハムート!ブレスを打てぇぇぇぇっ!」
またもや21本のブレスが放たれ、一本のブレスとなりゼウスに命中した。これで、倒せるに違いないっ!だが、煙が晴れたあと、目の前に広がった景色に驚きを隠せなかった。ゼウスはまだ立っている。ダメージを与えられていたとしてもごく少量だろう。
「こんなのに勝てるわけないだろ!」
「お兄ちゃん、1つだけ方法がある。だけど、それの成功率が低すぎる。やってみる?」
「ああ。頼む!」
「神影さん、ゼウスに憑依をお願いします!」
「え!?うん、わかった!」
神影はゼウスに憑依を行った。なんとか成功したが、いつ解除されてもおかしくない。
「お兄ちゃん、設定で自分の攻撃力を限界まであげてから、チャージブラストを限界まで溜めてから発射して!」
「わかった!設定!対象、自分!攻撃力を限界まで上昇!チャージブラスト、チャージ開始!」
ゼウスはまだ神影に憑依され動けて異ない。おれは、2分ほどチャージを続けた。そして、
「神子、限界まで溜まったぞ!」
「わかった!それをゼウスじゃなくて、ラーにめがけて打って!」
「わかった!チャージブラストッ!」
俺が打ったチャージブラストはラーに向けて一直線だ。ラーはそれに気付き避けたが、神子の狙いはその後ろだった!ラーの後ろには、鏡がありそこに命中し、半径3キロメートルの範囲でほとんどのものが蒸発した。もちろん鏡も消えた。ラーは残っているが、あと少しだ!すると、1つ異変に気づいた。ゼウスが消えている!
「神子!これはどうゆうことだ?」
「召喚なんてラーにはできないんだよ!あそこにあった鏡が口にしたモンスターを発言させてたんだ!要するにあれは虚像だ!」
なるほど、そうゆう原理だったのか。
「あとは任せろ!」
俺は特訓中に覚えた能力を使った。
「破壊!」
ラーの体は消え、魂だけが残り、その魂も5秒後には消え去った。
次回予告
やっと一人目の神、ラーを倒した龍達だが、神一人を倒したって戦争が終わるわけではない。次々と襲いかかる神たちの猛攻に耐えることができるのか。




