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ネコで異世界を生きる  作者: 光晴さん


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第52話 ダンジョンコア




ダンジョン28階層。

今俺たちは、この階層を進んでいる。

久しぶりの人化は、やっぱり慣れてなく動きが少し鈍かったが


ある程度戦えていた。

それに加えて、ホムンクルスたちの戦いが俺を助けてくれるし

何より、勇者の京花が強い!


だてに1000年以上を生きていない化け物だ。

戦い方は危なげもなく、余裕すら感じる。

流石は、魔王とも戦ったことのある勇者だ。


「しかし、ケロちゃんの人化による見た目はどうにかならないのかな?」

京花が俺の見た目に文句を言う。

「人化すると、この見た目になるんだからどうしようもないよ」



まあ、文句もわからないでもない。

今の俺の見た目は、10歳の少年だ。

人化の法では、髪形は固定されるみたいだから直しようがない。


肩まで伸びた髪を後ろで縛り、動きやすくしている。

俺の場合、人族か猫人族か見た目が選べるみたいだが今回は人族だ。

服は丈夫な服で、鎧のようなものは着けていない。


防御はほぼ魔法で賄うので、いらないのだ。

また攻撃は、気功と魔法の合わせ技で

相手の芯からダメージが入るようになっている。


どこかの赤い人曰く『当たらなければどうということはない』だそうだ。


まあそのためか、見た目には普通の村か町の子供にしか見えないのだ。

京花が心配するのも、分かるってものだ。

「それで戦えているのが、不思議でならないよ」


「俺は魔法メインの格闘家だからな」

とにかく、こんな調子で俺たちはダンジョンを進んでいった。

どんな階層だろうが、勇者と勇者並みのホムンクルスたちのおかげで


すぐに最下層の70階層に到着する。



ダンジョン70階層は、神殿のようだった。

階段からすぐのところにある大きな扉を開けると、まっすぐ伸びた道があり

その道以外のところは1段下がっている。


そしてドームのような天井には、絵は描かれてないが白一色だ。

まっすぐ伸びた道を進み、中央まで来るとそこには

大きな赤い宝石が鎮座していた。


「ケロちゃん、あれがダンジョンコアだよ」

京花は、大きな赤い宝石を指さして言う。

「あれを壊せば、このダンジョンは崩壊するのか?」


「そうだよ、本当は崩壊まで段階があるけどね」

「それで、俺たちはダンジョンコアを壊すのか?」

「まさか、そんなことをすればいろんな人から怒られてしまうよ」


京花はおどけて言うが、本心はどうなのかな~

「それに、今回の目的は遺跡から持ち出された宝物の回収が目的だよ」

その時、右側からフルプレートの鎧を着て


ランスと騎士盾を構えた騎士が現れる。

「白い騎士か、こいつがダンジョンコアの守護者かな」

ダンジョンコアの前で立ち止まると、俺たちに向かってランスを構える。


「戦闘準備! 相手は白い騎士1人だ、全員で当たれ!」

ムツミたちホムンクルスは、武器を構え戦闘態勢になる。

俺も、魔法でムツミたちを支援する。


「かかれ!」

京花の合図とともに、かかってきたのは白い騎士。

騎士盾を前面に出し、相手の目の前でランスで攻撃。


翻弄されるムツミたちホムンクルス、そこに京花の指令が飛ぶ。

「2人で相手をして、あとはいったん下がって体制を立て直せ!」

ホムンクルスが2人で白い騎士の相手をして、他はいったん下がる。


「あの白い騎士はすごいな、ホムンクルス2人を相手に負けてないなんて」

体勢を立て直したムツミたちは、すぐに1人が先頭に加わり

3対1で戦いを有利に進めていく。



俺も回復と支援魔法を切らさずに、ムツミたちにかけていく。

すると、ホムンクルスたちの攻撃をさばききれなくなったのか

白い騎士は、持っていたランスと騎士盾を捨てると


腰に差していた片手剣2本を両手に持ち二刀流の構えをとる。

「おお、カッコいい!」

「ケロちゃん、見惚れてないで防御支援を厚めに!」


「申し訳ない」

俺は京花に注意されると、すぐにみんなの防御を厚くし攻撃に備えた。

そして、京花の指摘は正解だった。



白い騎士の動きが変わったのだ。

二刀流の動きに素早さも加わり、3対1でもムツミたちが劣勢になる。

「あの捨てたランスと盾の重さが分かったからね」


京花は、白い騎士の動きが早くなることが分かっていたようだ。

京花はすぐに4対1で戦うように指示、それでも互角になるだけだ。

そこで京花は、相手の足を狙うように指示を出した。


執拗に狙われる白騎士の足、最初はよけきっていたが

次第に攻撃が当たるようになり、白騎士の足は血だらけになっていく。

それと同時に、早さが鈍りムツミたちの攻撃でついに足が止まる。


「今よ! 止めを刺しなさい!」

一斉に白騎士へ飛び掛かるムツミたちホムンクルス、

足が使えなくなり、両手の剣だけではさばききれない白騎士は止めを刺され


その場に崩れ落ちた。


光に包まれ霧散する白騎士。

そして、その後に宝物箱が出現し中身を改めると

「ムツミ、そこに入っているもので全部かな?」


中身を改め、アイテムボックスにしまうと

「はい、これですべて回収しました」

「よし、なら帰ろうか」



こうしてダンジョン最下層から遺跡へ転移し、遺跡から持ち出された宝物は

すべて回収し終えた。

後は、ダンジョンと遺跡の境界線に壁を作って終了となる。


遺跡にある京花の部屋に戻ってきた俺は、

今後のホムンクルスたちのことを聞いてみた。

「ムツミたちは今後どうなるんだ?」


「ん? 何人かは眠りにつくがほとんどは遺跡で活動するよ」

「…そういえば、この遺跡、全部回ってなかったな」

「ならば、今度案内してもらえ」


「そうだな、そうするよ」

こうして次の約束を取り付けて、俺は休むことにした。







ここまで読んでくれてありがとう。


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