↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネコで異世界を生きる  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/86

第14話 ネクロマンサーとギルド長




町の住民の避難が開始された。

死霊軍団が町に到着するまであと半日、それまでに住民の避難を完了する。

無理と分かっていても、やるしかない!


この非難の時に分かったが、領主や貴族はすでに逃げ出していた。

冒険者の大半も住民とともに避難していく。

高ランク冒険者は、防衛に残るが戦う手段がない…


魔術師ギルドは役に立たないことが判明…

教会関係者は、寄付の額を下げながらギルド長と交渉していた。

この時がチャンスと、かなり足元を見てしかも高圧的に交渉をしてくる。


ギルド長は、戦闘準備を終わらせて南門の前に堂々と立っていた。

周りに教会関係者がまとわりつくように交渉している。


「ギルド長!時間がないだろう、いい加減寄付を払いたまえ!」

「そうです、金貨600枚でこの町が救えるのです!安いものでしょう?」

「しかも手柄はギルド長の物、私ども教会関係者はちょっと協力しただけ」


俺は南門の塀の上から見ているけど、ギルド長がイライラしているのはわかる。


「私ども教会からの助っ人を100人用意したのだから…ねぇ?」

「あとは、ギルド長が、寄付を、払うだけですよ?」

「金貨600枚、払いましょう?」


しかし、時間はすぐにたつもの。

俺の視界に死霊軍団が見えてきた。

「ちっ、死霊どもがもう来やがった!」


「司祭様、死霊どもがこちらに向かってきます!」

「…ギルド長、寄付を払う意思はないんですね?」

「くどい!何度言われようと、払えないものは払えない!」


「ならば、私どもは引き揚げますよ」

「よ、よろしいのですか? 死霊どもはすぐそこまで来ていますよ!」

「この町は冒険者ギルドのギルド長がケチだったため滅ぶのです。


これはいい見せしめでしょう、

今度このような事態があった時、教会にどういうことをすればいいのかというね」

そう捨て台詞を吐いて、教会関係者たちは避難していった。


「クズどもが!」

そう叫ぶと、ギルド長は腰の剣を抜き、盾を構えて戦闘準備をする。

「そのセリフは、貴族どもにも言えるがな!」


コルベルとその仲間たちが、それぞれの武器を手に構えをとる。

「コルベル、いいのか? 死んであいつらの仲間になるかもしれないが」

「そんな気は、さらさらないがな!」


コルベルの仲間たちも、コルベルの意見に同調する。

「お前たち…」

「ギルド長、金の亡者たちのためにも私たちで退治しましょう」


そこへ、副ギルド長率いる冒険者ギル職員たちが武器を手に現れる。

「グラー、それにギルドの職員たちも…」

「ギルド長、住民の避難完了しましたよ」


「よくやってくれた、グラー!

全員覚悟は良いな? 行くぞ!!」

「「「おお!!」」」


皆覚悟を決めたのか、武器を手に死霊軍団に突っ込んでいくな~

それじゃあ、俺も手を貸しますか!


付与魔法【ホーリー・クロノス】


この魔法で全員の武器に『聖』属性が付与されたはず。

…おお、全員の武器が青白く光り出した! 成功だ!


ギルド長が、真っ先にゾンビを一刀両断!

そして、両断されたゾンビがそのまま砂になって崩れ去った!

死霊軍団に『聖』属性は最高の相性だな!


驚いている暇はないぞ、ギルド長。死霊軍団は次から次へと攻めてくるんだから!

お、杖を通してからの魔法にも『聖』属性が付与されているようだな。

『ウィンドカッター』が決まった骸骨が、砂になって崩れ去ってる。



しかし、死霊軍団は多いな。

俺もわからないように参戦するか…


まず、俺にも『聖』属性を付与してから広範囲に足止めをしたいから…

えっと、塀の上から範囲を決めて


【ガイア・チェーン】


これはすごい! 広範囲の骸骨やゾンビに『聖』属性の鎖が絡みつく!

しかもすぐに浄化させずに、じわじわと浄化の効力が働くとは。

……なんて嫌らしい攻撃なんだ!


だが、これで少しは死霊軍団の進行速度が遅くなった。

ギルド長たちも戦い易くなっただろう。


【ヒール】


危ないぞ、受付嬢の人。

う~ん、どうやらスタミナ切れで足にきたみたいだな…

あ~あ、同僚の受付嬢に休むように怒られてる。




戦い始めて1時間くらいたったかな、援軍の冒険者たちも参戦して

どうにか死霊軍団を倒し切ったようだ。

ん? なんだ、あいつは・・・



「はあ、はあ、な、何とか、倒し切ったぞ!」

ギルド長は、もう疲労困憊で持っている剣を杖代わりにして立っている。

「ギルド長、あいつは!」


みんなの視線が、死霊軍団が攻めてきた方向にいる人物に注がれる。

「……お前は確か、メルジナ! 魔術師ギルド前ギルド長!!」

『グフフフ、久しぶりだなヒメミナ。いや、今は冒険者ギルドのギルド長か』


「ヒメミナってギルド長の名前ですか?先輩」

「あんたは知らなかったのね、元ランクA冒険者ヒメミナ。

引退してうちのギルド長になったのよ」


「お前が『ネクロマンサー』とは、悪魔に魂でも売ったか?」

『グフフフ、世の中には悪魔に魂を売らなくても

私に力を貸してくれる人たちはいくらでもいるのだよ』


ギルド長が、苦虫を噛み潰したような顔をする。

「貴様に、力を貸すとはよほどの馬鹿があるようだな…」

『グフフフ、君には私が受けた苦痛を返しておきたいと思ってね』


「何が苦痛だ! 私が貴様を殺さなければ貴様の実験とやらは今も続いていた!」

『その通りだよ、そして実験は完成した! 来い【ファントム】』


その呪文とともに、『ネクロマンサー』の隣に闇が集まり出す。

そして、闇がある程度集まると人の形をとっていく。

ん~、あれは誰だろうか?


「……貴様、クロードの墓を掘り返したのか?」

『ヒョヒョヒョ、久しぶりであろう? 恋人と再会するのは…』

「!!!」


ギルド長が、『ネクロマンサー』に一気に近づき剣を振るうがそれは止められる。

闇の剣を持った男に。

すごい音がしたが、2人とも動かないな…


『グフフフ、全盛期のままのクロードと歳をとったお主では差は歴然。

昔はお主が強くても、今はお主の方が弱いのよ』

「クロード…」


『クロード、その女はお前が倒せ! こっちの奴らは私がお相手いたそう』

「ギルド長ほどではありませんが、なめてもらっては困ります!」

戦えるものは、全員構える。


…う~ん、俺はどう動いたらいいのかな?







ここまで読んでくれてありがとう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。