表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

タイトル詐欺だろ、これ

「道葉高校 入学式」と書かれた看板。まぶしい日差し。短いスカートの女子たち。それを目で追いかける詰襟姿の男子たち。


私はそれらを睨み付けた。

何故?………羨ましいからだよ!!中学校生活3年間。素を隠して、地味にそして真面目に過ごしたせいで、彼氏もできなかったし、仲良しグループなんてものもできなかった。部活にも入らなかったから、繋がりが全然なかった。

今度こそ目立って、そしてモテてやる。そんな野望を抱いていた。


ハゲた校長の話や先生紹介。そんな長い入学式も終わり、自分のクラス、1-2に行った。

知ってる人はいなかった。まぁ、1からスタートってことで。

席に着くと早速1人の女の子が話しかけてきた。

「友達になりませんか?」

単刀直入ゥゥゥ!落ち着けェェェ、ここは第一印象が大事だ。

「いいよ!私は成田林。あなたは?」

と、にっこり笑顔で答えた。あ、ちなみに私の名前、「なりた りん」って読みます。なりりんって呼んでね☆

「私、永森咲。咲ってかいて"さく"って読むの!」

珍しい名前だな。咲ってかわいい。

ドアを開ける音がすると、若い女の人がが入ってきた。

「席についてくださーい」

この人は1-2の担任の中谷先生だ。それなりの美人。目の保養だ。

「じゃあ、後でね」

咲はそう言って自分の席に行ってしまった。

自己紹介や教科書配布であっという間に1日が過ぎていった。


昨日出会った咲とは家が意外と近いことが分かり、一緒に登校することになった。

家から電車で1本でつく道葉高校。

ものすごく楽だ。

電車で少し、うとうとしていると咲が

「林ちゃん、部活どこにする?」

と聞いてきた。開眼!

部活なんて忘れていた。ここはやっぱり目立つ部活に入りたい。

「バスケ部かバレー部かダンス部か陸上部かテニス部かバドミントン部か」

「決まってないってことでいいんだよね!?」

途中で止められた。もっと言わせろや!

「運動部に入りたいの?」

「あー、まぁ、そんな感じかな。」

さすがに「地味だったから目立ちたいんだー!」とは言えなかった。てか、言ったら高校生活終わりじゃね!?

ちょうど電車が学校の最寄り駅に着き、会話はそこで終わった。


校門をくぐると、部活の勧誘で人がごった返していた。人混みが苦手だからか、ちょっと酔ってきた。

「バスケ部に入りませんか!?」

私の通ろうとした道を塞ぐように、バスケ部であろう人が、仁王立ちして構えた。


バスケ部に声をかけられることは想定内だ。なにせ、私の身長は165cm。女子の中では高いほうである。やはり戦略になる高身長の人を捕まえたいのだろう。

「すみません、考えさせてください。」

まだ決めるのは早い。よく考えるべき!それに声をかけられるというこの優越感をもっと味わいたァァァい!!

高校デビュー最高だぜ!


タイトルに演劇部とか入ってるのに、出ませんでした。ごめんなさい。次出ます、次!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ