思わぬハプニング
翌日
学校の登校をして居た私は、昨日考えるのを諦めたはずなのにまた考えて居た。
“今度はどいつが来るか分からないしいつ来るかも分からない対策のしようが無いよね〜こうやって思うと私ってどんだけ喧嘩してたんだって感じになるまぁ『最強ヤンキー」とついたぐらいだし…”
「おはよう奈々実さん」
考え事をして居た私に突然男子生徒が話しかけてて来た。
“? 誰?先輩?同い年?まぁとりあえず”
「おはようございます。私に何か?」
「ちょっと付き合ってくれない?」
“なんか怪しい〜”
「何処に行くんですか?」
「付いてくれば分かるよ♪」
“何処に行くか分からないのに何故付いて行かないといけないわけ?”
「お断りしても?」
「お願い!付いて来るだけでいいから付き合って」
男はわざとらしく手を合わせウィンクしながら頼むかのように言って来た
「分かりました」
「本当!ありがとう♪」
“自分で思うけど私って物好き?”
そして校舎裏
「あの〜」
“何処まで付いて行けばいいわけ?”
「ゴメンね奈々実さん」
“何が”
ゾロゾロ ゾロゾロ
「囮になってもらうよ♪」
“やっぱり だと思ったどうせ狙いはあいつらでしょ ちょっと演技したらどうなるかな?やって見ますか”
「そ そんな む 無理です囮なんて出来ない…」
「大丈夫大丈夫ちょっとおとなしくしてくれれば」
“そんな事を言ってる奴に誰がおとなしくするんだよそんな奴が観てみたいよ”
「私 失礼します!」
私は明らかに人が多い方へと走り出した 案の定さっきと違う奴が私の前に立ちふさがり私の腕を掴んだ
「行かせないよ奈々実さん」
“こいつら気づかないな?今のあからさまだったでしょこいつら絶対馬鹿だ”
私は後ろ手に縛られ座らされた
“ちょっとあんたら!やる気あるの?こんなの簡単に取れるんですけど…ってかそもそも私であいつら釣れるのかな〜?ハッタリとしか思わないんじゃ……”
※悠大ストーリー
いつも賑やかな教室 俺達4人もその中に入るのだろう。何気ない話しをしてたら仲馬が急に言い出した
「なぁそ〜いや舞衣華の奴まだ来て無いんだな」
“言われて見ればそうだ もうとっくに来て居てもおかしくないはずだ、なのにまだ来て居ないなんて珍しい事もあるんだな”
俺は隣の席を見た
「せやな言われて気〜ついたわどないしたんやろ」
「仲が気づくなんて珍しいじゃん」
「前拓お前俺を何だと思ってるんだよ」
「別に〜」
“すまん仲馬俺も思ってしまった。 …言わなくて良かったのかもしれないな
「ホンマは休みなとちゃう?」
「あの天然真面目で何考えてるか謎の奴が?」
“仲馬 それは言い過ぎじゃないか?本人が聞いたら怒るぞ…”
「馬って人の事なんて興味無いんやと思っとたけどちゃうやな」
「あぁ?どゆう意味だ」
「舞衣ちゃんの事『天然真面目』って言うたから」
「見とれば分かるだろ」
“確かに…そうだが……”
今さっき『言い過ぎ』とか思ったのにも関わらず自分自身でも同じ事を思ってしまって居た
「なぁ 奈々実に連絡して見ればいいんんじゃないか?」
「「「⁉︎」」」
「そうやね 4人で連絡したら誰かしら繋がるかもしれへんし」
「その手があったな♪」
「さっすが 大」
俺達はポケットから携帯を取り出したが…
「「「「…………」」」」
「お 俺舞衣ちゃんの登録してへんかったわ…」
「奇遇だな家電 俺もだ」
「あは…あははは…そもそも俺達全員奈々ちゃんの連絡先全く知らないよね」
“確かに拓也の言う通りだ 俺達はあいつの連絡先も知らなければ何もかも知らないな 完全に今のは俺のミスだ”
「すまん」
俺は携帯を机の上に置いた
「気づかねぇ俺達も一緒だ」
「俺は馬より早う気づいたんやで」
「あぁ!少しの差だろうが!」
2人がいつものように騒ぎ出したその時
ブーブー ブーブー
俺の携帯が鳴った 俺は携帯を取りメールを見た
“? 知らないアドレスだな”
そのままスライドして見ると
「⁉︎」
メールの内容には『女を助けたければ西の校舎裏に来い』と書いてあった
“ハッタリか?いや違うな今この場に奈々実が居ないから多分本当なんだろう
「おい!」
「「「?」」」
俺は3人にメールを見せた
「「「⁉︎」」」
「舞衣ちゃん捕まってたんや 早う助けな」
「だよね 御丁寧に場所まで書いてあるし」
「確か西の裏だったな」
「あぁ」
俺達は気合いを入れた。特に気合いが入って居るのは仲馬だ、普段喧嘩をする時は帽子を被ったまま相手をおちょくるようにやっているが帽子を取り気合いを入れた時の仲馬は本気だ
「行くぞ!」
「「「おう」」」
俺達は教室を出て廊下を走り出した
校舎裏にて
「お!やっと来たな」
永橋達が走って来た
“本当に来たよ…もしかしてあいつら単純?”
「何かめちゃおるやん」
「家電ビビってんのか?」
「そないな訳あるかい!上等や」
「家電って本当短気だよね〜」
「たっくんまで何言うてんねん」
「お前 騒がしいんだよ」
「先に言うたんは馬やん」
「は?お前からだろビビってただろうが」
「せやからビビってへんって言うとるやん!そもそも2人して俺をからかい過ぎや」
「「だって面白いから」」
ギャーギャー ギャーギャー
“あん達何しに来たの?”
「お前ら俺達を無視してんじゃねぇ‼︎」
“ですよね〜呼び出してやっと来たかと思ったら漫才かコントをしだして、やく1人は呆れて見てるだけで止めようとしないし…”
「お前ら動くんじゃねぇーぞ!こいつを助けたいんだろ」
私の目の前に居た男がナイフを取り出した
“うわ〜せこいな〜”
「お前らやっちまえー!今日こそこいつらに勝つぞー!」
「「「ウォーーーー‼︎」」」
「っち そゆう事か」
「手足を出したら奈々ちゃんが危ないか」
「卑怯やな」
「悠大どうする」
「奈々実からあいつを離し隙を見て反撃する」
「今までのお返しだ‼︎」
バキ!
「もしかして結構耐えないとまずい?」
「耐えてやるよ」
ドカ!
「せやな反撃出来るまでやったるで!」
「おりゃ!」
バキ!
“あいつらもしかして勇姿になりたい訳?”
私は4人の行動を見て思った
「やっとあいつらに勝てる」
“あんたは何もやってないでしょ”
「馬鹿な奴らだ女の為にあそこまでやるとはな」
“それは同感するね。馬鹿はあんたもだけど…”
バキ ドカ ドス
「………」
“何か見て居るとムカついて来たかも… 1人だろうが束になろうが弱い奴は弱いのに”
私は目の前の奴を見上げた
“こいつを何とかしますか”
「あの〜もうやめて下さい」
「それは無理な相談だな〜奈々実さん」
「どうしてですか?」
「俺達はあいつらに散々遣られたんだ」
“それはあんたらが弱いからでしょ”
「しかし今日、やっとあいつらに勝てるんだ」
“せこい手を使ってね…”
「じゃあ背中をかいてくれませんか?」
「背中?」
「はい 手を縛られて居るのでかけないんです」
「あ〜そっか 分かった」
男はしゃがもうとしたが…
ドカ!
「っう!」
カラン ドサ!
私が男の腹に蹴りを入れた為男は倒れたのだった
“バ〜カ油断してるからだよ しかし我れながら器用だな〜座りながら蹴りを入れるなんて”
「………」
“って私何やちゃってるの⁉︎ヤバこいつにバレたかも……。仕方ない 後で脅しておこう うん”
※仲馬ストーリー
俺達は今ちょっとピンチかもしれない
“まぁ俺達のせいで舞衣華が危険な目に合って居るんだこいつらに遣られたぐらいで音を(ねを)上げてる場合じゃあねぇな!”
「ん?」
俺は咄嗟に舞衣華の方を見た
ドカ! バキ!
「っち!おい悠大!」
「……何だ」
「…チャンスじゃあねぇ」
「何をゴチャゴチャ言ってやがる」
“早く気づけよ そして反撃の合図をしろ悠大”
バキ ドカ
※悠大ストーリー
“今仲馬は確かに『チャンス』と言った まさか⁉︎”
俺は奈々実の方を見た
「っふ 成る程な」
“確かに仲馬の言う通り今、奈々実を助け出しこいつらに反撃出来るチャンスだ”
「仲馬!・錬治!・拓也!もう我慢する必要がねぇ やるぞ!」
「っふ やっとかよ」
「しゃあ!元気になったで!」
「倍にして返してやるよ」
“俺は今の内に奈々実を助け出そう”
俺は奈々実の元へ駆け寄った
「大丈夫か?今縄を解く」
「ありがとう」
「そいつ どうしたんだ?」
「え!えっと〜 何かが飛んで来てたまたま彼に当たって気絶した見たい…」
「そうか」
“『何か』が気になるがまぁ無事ならいいか”
「ここで待ってろ直ぐ片付けて来る」
「う うん」
悠大が離れた後
“危なかった〜今の気づかれなくて本当良かった 普通に言ってたら『何かが(私の足が)飛んで来てたまたま(確実に)当たって気絶した(させた)』ってなるじゃん まぁいいや私の話しを信じた見たいだし さてとこいつもどにかしないとね”
私は落ちていたナイフを拾い上げた
「あの〜起きて下さ〜いもしも〜し」
私は倒れてる奴を起こした
「う…… は!」
ドス!
「ひ⁉︎……」
私は奴の顔近くの地面にナイフを突き刺した
「私の事内緒にして下さる?」
「え?」
「して下さるわよね」
「………はい……」
ズボ ヒュン!
「ひ〜〜〜〜」
突き刺したナイフを取り、奴の顔の前に持って来た
「もし私の事を誰かに言ったり今日見たいにせこい真似したら私がタダで帰さないから覚悟してね♪」
奴は気絶寸前だったため、ただ頷く事しか出来なかった。
カラン
私も持って居たナイフを捨て彼らを見た
“4人してバカなんだから…”
数分後
「はぁ…はぁ……めっちゃあっちこちが痛いんやけど…」
「当たり前だろ最初殴られてんだから」
「反撃して居る時も殴られたし」
「なんとか片付いたからいいじゃねーか」
「「だな」」
「そうやね痛いけど」
「家電痛いの皆一緒だから」
「ねぇ(一様)ありがとう助けてくれてお礼に(仕方ないから)手当てしてあげるよ」
「ホンマ!おおきに」
「ありがとう奈々ちゃん」
「お礼が手当てって微妙だけど まぁいっか」
“文句があるならあんたはしないでやろうか?”
「奈々実手首大丈夫なのか?縛られた時」
「え⁉︎うん 平気だよ」
“急に聞かないでよビックリするな〜”
保健室にて
“何で私がこんな事してるんだろ仕方ないとは言いつつも少しは自分達やって欲しいよ はぁ…”
「舞衣ちゃん手当て上手いやん」
“そりゃまぁ 中学の時にやってますから”
「そうかな?普通だよ」
「将来は看護士目指してるとか?」
“いやいや何も考えたないからってか目指してたらこの学校に居ないから”
「そんな事ないよ…」
「お前本当に慣れてるな スゲーぜ」
“ほとんど1人暮らしで誰もやってくれないから慣れるのは仕方ないと思うけど”
「普通にやってるだけだけどありがとう」
「なぁ奈々実お前の携番教えてくれないか?」
「え?」
「あぁ〜そうだ 俺達にも教えてよ奈々ちゃん」
“絶対に嫌・だ!何であんた達な教えないといけないの? そりゃアドレスにほとんどのってないけど”
「ごめん忘れたんだ」
「は〜⁉︎お前な〜携帯ぐらい常に持ってろよ」
“うっさいわ!ちゃんと持ってるけど教えたくないだけだし”
「まぁたまにはそうゆう日もあるって」
“そうだそうだ”
「俺達の連絡先をメモしとくから登録しとけよ 今日見たいな事がないとは言えないからな」
“あれ?意外ただ教え欲しいだけじゃなかったんだ”
「うん 分かった」
「そーいや忘れとったんやけど舞衣ちゃん俺らになんや隠しとるん?」
「「「!!!」」」
「え⁉︎」
“な 何で急に?まだバレてないはず”
「悠や馬がな『舞衣ちゃんがなんや隠しとる』って言うてたんや せやから俺も気ーなって聞いたんや」
ボソ「何も知らないくせに……」
「え?」
「あははバレてたんだ 実は正直に言うとねさっき凄く怖かったんだ〜でも言いづらいし、終わった事だから隠してたのごめんね」
“バレてない早く帰ろうまた何を聞かれるか分かったもんじゃない”
「今日は早退するね じゃあ」
「え?ちょ舞衣ちゃん?」
ガラ ピシャ
※拓也ストーリー
さっきの奈々ちゃんの様子がおかしっかた、家電の話しを聞いて思い詰めた様子をし決め手は
“『何も知らないくせに』って言ってた気がするけど気のせいかな”
「俺ら今舞衣華に話しをかわされた気がするんだけどどう思う?」
「仲馬の言う通り俺も思った だが、話しは合ってるんだ少し違うが」
「多分だけど奈々ちゃんが『何も知らないくせに』って何か合ったのかな?」
「前拓が聞いたんならそう言ったんじゃね〜の」
「多分本心じゃないか」
「「本心?」」
「あぁ昨日もだけど前から何か変だったろ」
「そういえばそうだね」
「本当に何考えてるか分かんね〜な〜」
「「「………」」」
「なぁ3人して何話してんねん」
“え?今ビックリ発言が聞こえたけど”
「「「………」」」
「舞衣ちゃんの話しちゅーんは分かってねんけど」
“いやいやそれ分かれば話が分かるでしょ”
「馬鹿家電は黙っとけ日本語が分かんね〜んだろ」
「何やて!俺の何処が馬鹿やねん!馬よりましに決まっとるやろ」
「人の話しを聞いてない奴が良く言ったな」
「舞衣ちゃんの何の話しやって聞いただけやろ」
「それが聞いてねーってなってるんだろ」
ギャーギャー ギャーギャー
“また始まったよ…。奈々ちゃんもこうやってハッキリ言えばいいのに俺達はそんなに信用がないのかな?”
「毎度毎度懲りないね2人とも」
「……ほっとけ」
「大 俺達奈々ちゃん事知らない過ぎだよな」
「あぁそうだな だが奈々実本人が俺達に話す気がない以上無理だろうな」
「だな」




