もう少し話すことあると思うけど、放置プレイのことしか話していない
陽介「やあ、ブラパ?(インドネシア語でいくら?の意。この場合スロットで幾ら負けたの?)」
修三「けがれハント(魔法少女スロット)に成功して1万勝ったよ」
「嘘だな」
「はっはっは、嘘じゃないよ。信じてよ」
「マジで?面白くなーい」
「まあまあ、泣くなよ。明日勝てば良いさ」
「行かないよ馬鹿じゃないもーん」
「え?馬鹿じゃなかったの?」
「カスが」
「ところでさあ、今度後輩が結婚するんだけど結婚祝いって何が良いかな?」
「金」
「カス野郎!じゃあロ〇6詰め合わせでもいいか」
「あっはっは!もっとカスだな」
「夢を送るんだよ、夢を。しかしちょっとその後輩とは喧嘩してて口も利かないんだよね」
「この前言ってた後輩か。仲直りしたら?」
「うーん、もう俺怒ってないというか、怒りが長続きしない質だから。仲良くしたいんだけどねえ」
「駄目なんだ?」
「悪いのは明らかに向こうだから、向こうから詫びを入れてほしいんだよ。こちらから折れるのはさすがに無いな」
「何か損したわけでもないんでしょ」
「うん、実害は全く無い。ただ、俺の気持ちだけが問題だな。大概のことはスルーできるけど、あれだけはどうしても無理。大した話じゃないかもしれないけど、人生の重要事項で嘘つかれて利用されるってのは、俺、スルーできないんだよ。まあ、普段の俺は嘘ばかりだけど」
「でも謝りの電話はあったんでしょ」
「あったよ。『すいませんでした』っていうから俺は『何が?』と返したら黙ったまま。俺が何に怒っていたのかわかってないんだよ。はああ~、独身最後の週末くらい祝いの宴で盛り上げてやりたいんだがなあ」
「難しいな」
「それで明日は他の後輩と現場に行くから、その後輩を通じていろいろ企んで見るつもりではいる。ああ、少し君とてっちゃんの関係にも似てるかな。週刊テツヤどう?」
「うん?相変わらずメールのみだな。『パチンコ行こうぜ』って来るから『その金が北朝鮮に流れて核実験に使われるからやめとこう』って返したよ」
「おお、政治を絡めてくるとは。なんて高度な放置プレイなんだ」
「あっはっはっは、プレイじゃないよ」
「でも会わないままメールだけで1年以上でしょ。プレイだよプレイ!」
「うりいいいいいい!(ザコ吸血鬼)カスが!」
「今何やってるんだい♪」
「風呂溜めているところだよ」
「風呂!?(超大袈裟に)」
「あっはっはっは!いちいち反応するんじゃない!」
「あはは、じゃあ、晩飯は何を食べたんだい?」
「しゃぶしゃぶだよ」
「しゃぶしゃぶの店で?」
「いや、1人鍋作ったよ」
「なるほどつまり・・・しゃぶったってわけだね」
「カスが」
「はっはっは。おっと、今日のネタを憶えておかなくては」
「また小説のネタにするの?」
「ああ、何話したっけ?まったく中身が無いから憶えられないよ。30分もしたらすっからかんだよ」
「はっはっは、本当に中身無いからな」
「ええと、放置プレイと政治と、しゃぶしゃぶだな」
「腐った語群だ」