一人の剣士
光の正体は焚火の炎だった。
その前に座る一人の人影。
大きさからして同い年くらいだろうか、耳が長い エルフ族だとわかった。
一番目についたのは彼の近くにある大きな大剣だ。
どう見ようと狩猟用だ エルフ族は戦闘を好まない種族と聞いていたのだが、はぐれてしまった者だろうか。
剣を持っている以上うかつに近づくことはできない。
僕は息をひそめ、木に隠れた。
しかし、
「おい そこにいるやつ、わかってるぞ出てこい。」
ばれていた。 仕方がないので出ることにした。
「ほう、魔導師か。」
見るだけでわかるものはそういない、この者なかなかの手練れだとわかった。
「戦る気はないぞ? 僕は光が見えたから見に来ただけだ。」
とりあえず戦意がないことを証明した。
「あぁ 俺も戦る気はねぇよ そんなことより・・・」
彼は少しうつむいた。
「ここはどこだ?」
「は?」
思わずすっとんきょうな声が出た。 狩猟のためにこの森に来ているのではなく、遭難者とは思わなかったのだ。
彼は鞄から地図を出した。 見事にしわくちゃだ
「この街に行きてーんだけどよ、途中で迷ってしまってな」
自分と同じ行先だった。 しかし、この森は必要な道以外整備されてないとはいえずっと一本道のはずだ 迷うことなんてないはずだが・・・
「いやぁ 近道ないかなって道を外れたらそのまま迷ってしまってさ」
そういいながら彼は後ろ頭をかいた。
すごく大雑把な性格をしているな。 逆に感心できそうだった。
「そこなら僕も行くつもりだ 一緒に来るか?」
「おう 頼むよ 一人ではたどり着けそうもない」
言い切った。
しかし悪いやつではないということがわかったので連れて行くことにした。
こいつは剣持っているが戦えるのか・・・?
「そういえば名前を聞いていなかったな 僕はスカイだ」
少しの間とはいえ名前を知っておくというのはおかしなことではないだろう。 そのかわり先に自分の名を告げるのは礼儀だ。
「俺はカイザーだ よろしくな スカイ」
小さな声で作者はネーミングセンスがないんだといったが、聞こえなかったことにした。 作者って誰だ。
そうして元の道へ戻り街へ向かうことにした。
不安しかなかったが。
メタいってつっこんでやってください。
カイザーはそんなキャラです。