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私は急に止まれない。2  作者: 桜 夜幾
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第四十三話 夏休みの前にテストです


 仕事の合間にテスト勉強中です。

 皆さんがテスト勉強のために帰宅帰寮した後も私たち生徒会は仕事があります。

 わからないところは芹先輩や修斗先輩に聞けるところは利点でしょうか。一年生二人に聞かれてちょっと慌てたなんてこともありました。

 仕事が終わって帰寮した後も就寝までは勉強です。

 

 明日は夏休みに合宿をする生徒のための宿泊施設の確認でして、日程人数がそれぞれ違うので、両方に最終確認をすることになっています。

 そんなことを考えると、あぁ後数週間で夏休みだな…なんて顔が緩んでしまい、両手で頬を軽く叩いて勉強をつづけました。

 夏休みに北海道に交流のために行くのですが、自由時間に香矢さんの家に遊びに行く予定です。心配をかけてしまいましたし、ネットじゃなくてきちんと顔を見たいですもの。

 そんな予定を考えていると手が止まってしまいました。

 

 カレンダーがいけません。つい夏休みを考えてしまいます。


 卓上カレンダーなのでそれを伏せて置き、勉強を再開しました。

 集中すると時間が飛びますね。ふと気づいて時計を見ると午後十一時半を過ぎていました。

 明日のこともあるので今日はここで勉強を止めて眠ることにしました。


 

 次の日、生徒会室に行きますと芹会長がすでに登校していて難しい顔でパソコンを見ていました。

「「「おはようございます」」」

「おはよう」

 三人で挨拶をすると、珍しくこちらを見ずに挨拶を返してきます。

「何かありましたか?」

「んー。ちょっとね。もう終わったから大丈夫」

 ニッコリ笑顔は普段通りなので、本当に大丈夫そうです。

「そういえば夏休みの予定ってどんなかんじ?」

「北海道に行った後は、真琴と真由ちゃんとショッピングに行く予定です。数日は特に出かける予定は入っていませんけど、ここからここまでは友達と旅行です」

「ふうん」

「早良君のお祖母さんがやっているという民宿に行くんですよ」

「あぁー。ここはボク予定が入っちゃってるや。残念」

 予定がなかったら一緒に来るつもりでしたか。

「今日のテストが終わったら、白坂高校に行ってもらうから、早めに昼食取っておいてね」

「わかりました」

 今年の納涼祭は交流がある高校の中でもっとも遠いところ(北海道をのぞく)で開催されるので、泉都門と一番近い白坂と一緒に行く予定となっております。

 当日の確認だけなら電話でも済むんですけど、来年は白坂が納涼祭の開催校となるので色々と話がしたいと言われています。

「ボクは三時頃まで中等部に行ってるから、何かあったら連絡してね」

「はい」

 その後、芹会長と一緒に登校していた修斗先輩がどこへ行っていたのか戻ってきまして、さらに一年生が登校してきました。

 一年生が遅いわけではありません。私たちが早すぎる時間に来ています。

 ミーティング時間のだいぶ前ですから、康君。そんな絶望的な顔をしなくても良いんですよ。

 全員がそろったのでいつもより早い時間にミーティングを行い、その後は軽くテスト勉強をしまして。

 朝のホームルームが始まる前に教室へと向かいました。


 これが終われば夏休みへまっしぐらです。頑張りましょう。

 


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