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私は急に止まれない。2  作者: 桜 夜幾
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第百九十四話 パーティの後



 室内に戻って取り留めのない話をしつつ、家族ともゆっくりお話ができて。とても楽しい時間を過ごすことができました。

 ただ、まだ疲れやすく座ったままで、こちらに来てもらうという状態だったので大変申し訳なかったのですが、皆さん嫌な顔をせずに来てくれました。

 

 楽しい時って予想以上に食べてしまうものじゃありませんか?

 最近小食だったのに、今日は結構食べすぎました。

 極端になってしまうといけないので、夕食は少なめにする予定です。


 花や可愛い動物の写真集をもらったりして、友人と開いて見つつ可愛さに悶え。

 久しぶりに充実した時間を持てました。

 

 ただ、楽しい時間が終わるとガックリ来てしまうものですよね。

 皆さんが帰ってしまうと奈津子さんがいるものの、とても寂しくなりました。

「楽しかったね」

「そうね、とっても楽しかった」

 二人で笑いあうと少し寂しさが紛れます。

「また、パーティを開きましょうね」

「うん」

 奈津子さんも食べすぎたらしく、夕食を少なめにしていました。

 明日の朝は、一緒に登校ですね。


「そういえば、最近また変なのに付きまとわれているんですって?」

「あぁ……何のために来るのかさっぱりで」

 中岸さんに自分の胸に聞きなさいよとか言われたこともあったのですが、さっぱり意味が分からず。

 椎名君に尋ねてみれば、気にしなくていいと言われました。

 何ともすっきりしないのですよ。

 誰かきっぱりはっきりと教えてくれませんかね?


 カフェで会って以降、会っていませんので若尾君に聞くわけにもいかないんです。

 

「気にしないでいいと言われたなら気にしない方がいいのよ」

「そうかなぁ……」

「他に色々考えなきゃいけないことあるでしょう。進路とか」

「あぁ。奈津子さんは、このまま大学部に?」

「そうね」

 私も今のところはこのまま泉都門学園の大学部へと進む予定にはしてあります。

「大学部に入ったら独り暮らしをする許可がもらえるの」

「あー、でも学園の近くにある専用の建物でしょう」

「あら、知ってるの?」

「一応」

 晃先輩が現在住んでいるところですよね。

 私は自宅から通うつもりでいます。そもそも自転車で通っていましたから。

 

 丈夫なフレームにすると自転車が重くなりますし、丈夫で軽いのにしたら予算が合いません。

 これは悩みどころですよ。

「何、悩んでるの?」

「え? えーと、自転車をどうするかという……」

「陽向さんって本当に懲りないのね。まだ自転車で通うつもりなの?」

「えっ、だって。信三郎さんが事件は解決したって言ってた、し……」


 奈津子さんがそれはそれは深いため息をついたので、えへへと笑って誤魔化しておきました。


 やっぱりだめですか?



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