表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私は急に止まれない。2  作者: 桜 夜幾
101/302

第〇百一話 運動不足と体操です


 何か運動がしたいなと思い始めて奈津子さんに言いますと、船内にジムがあると教えられました。

 トレーニングマシンがありましたけど、実は私、これが苦手なんです。

 皆に意外だねと言われましたけど、苦手なものは苦手でして。

 仕方なく思いついたのがラジオを借りることでした。

 はい、早朝に流れる例の体操ですよ。

 あいにくCDが無いとのことでしたので……バトラーの皆さんとショップの綺麗な女性に大変申し訳なさそうな顔をされたのですが、船内に置いてあった方がびっくりします。

「お客様のご希望にお答えするのが私たちの仕事ですから」

 笹村さんが電話をどこかへかけたかと思うとニッコリ笑顔でヘリにてCDを届けてくれると言ったのには大変驚きました。

「本日中に届きますので」

「いえ、あの携帯にダウンロードすればいいので……」

「それでしたら、こちらでご用意いたします」

 笹村さんがご自分の携帯にダウンロードしようとするのです。

 いやいやいやいや。

 少々お待ちを!

 そんな自腹を切らせるようなことできません!

「これはバトラー専用のですので、お気遣いなく」

 笹村さんの携帯をお借りして体操するなんて、トンデモないです。

「私は水崎様専属でございますので、何も不自由はございませんが」

 こちらがございますなんです……。

 笹村さんに見られながらの体操って……。

 唸っている間に、ダウンロードが完了してしまったようでした。

 ま、まぁヘリでたった一枚のCDが運ばれて来るよりはいいでしょうか?

 いや、何かを間違えているような気もしますね。

 ラジオを貸していただければ、良かっただけなんですよね。

「水崎様は、早起きがお得意でいらっしゃいますか」

「ええ、まぁ」

 得意というか、普段から早いと言いますか。

「そういえば、私が起きた時には陽向さん、もう身支度が整っているわね」

 後ろから奈津子さんがやってきました。

 ショップで数人が集まっていたので、何事かと思ったようです。

「体操を……しようと思っただけなの」

「体操?」

 某ラジオの体操です。

「あぁ、早朝じゃないのなら私も参加したいわ」

「それでしたら、皆様にも参加の是非を尋ねて参りましょう」

 あれよあれよという間に、何故か全員参加の話になっていました。

 さすがに早朝は勘弁してくれ……と陣海さんのお兄さんに言われましたので、夕方に行われることになりました。

 早朝の体操は一人でも構わないですよね。

「え、一日に何回もやるの?」

「船内を走るわけにはいかないし……」

「船内を歩くだけでも結構な距離になるわよ?」

「でも、笹村さんにも付き合わせちゃうことになるでしょ?」

「大丈夫よ、笹村はやる気満々だから。足元見て」

 奈津子さんに言われて笹村さんの足元を見ますと、革靴ではなくスニーカーを履いていました。

 いつの間に!!

「色んなマラソン大会に参加してるらしいから、大丈夫よ」

「お任せください」

 ということで、笹村さんと船内をウォーキングすることになりました。

 ついでに施設など色々案内してくれるとのこと。

 

 それはそれで楽しみです。



100話超えました! いつもありがとうございますm(_ _)m

船内のお話が続いてますけど、大丈夫でしょうか

もうちょっと続きます……^^;

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ