超能力者・キャベツ・学校
『超能力者』と『キャベツ』が出てくる学校が舞台のお話を書いてください。
突然だが、俺は超能力者だ。
何処ぞの痛い厨ニ病だと思うかもしれないが、まぁ聞いてくれ。
入学式も無事終わり新しいクラスで自己紹介だ。
俺の後ろの女子は黄色いリボンを頭につけた文芸部っぽい子で、自分の番になると勢いよく立ち上がり。
「ただの人間に興 味ありません!異世界人、未来人、宇宙人、地底人、超能力者がいたら私のところに来なさい!以上」
と立ち上がった勢いと同じく着席した。
俺は名乗りでようかと思ったが、素早く状況を読み黙した。
空気が読める男、それが俺だ。
ということを考えていたら、俺の番は飛ばされていた。
自己も紹介出来ない俺、それが俺だ。
ここまで聞いて、超能力ってのも妄想なんでしょ?と思っているだろう。
君達の言い分は最もだ。
だが覆らない事実というものは存在し、それが俺が超能力者であることだ。
諸君も俺も悪くない。
悪いのは政治家だ、野党も与党も信じられない。
もう誰も信じられない、 こんな世の中だからこそ、俺の超能力を信じてほしい。
ここまで引っ張ってどうせくだらない能力だろうと思っているだろう。
だが、聞きもせず安易にくだらないと判断するのは危険ではないだろうか。
そう情報というのは少なすぎても多過ぎでも駄目なのだ。
必要なのは重要な情報を見分ける判断力である。
そんな俺の超能力は「キャベツを降らせる」能力だ。
あの野菜である。
決してキャベジンではない。
ロールキャベツ等で使われるローリングされてる野菜だ。
アレを降らす。
分かるだろうか。
重要なのはどこから、という一点。
八百屋や畑からならテレキネシスの一瞬だが、無からキャベツを作り降らせているならば、これは神の力。
すなわち俺イコール神。
よし、くるしゅうない皆の者崇め奉り平伏せ。
だが、実際はどうなのか。
真相はなんなのか。
確認するのはただひたすら面倒で、俺が思うのは夕飯がロールキャベツだと嬉しいことと、最近流行りの大人数アイドルが可愛いことだけである。
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