深夜のコンビニ・つよがる・鍵
ツイッターの診断で下のお題をいただいた。
「深夜のコンビニ」で登場人物が「つよがる」、「鍵」という単語を使ったお話を考えて下さい。
24時間営業でも深夜のコンビニは、人が少なかった。
あまりの閑散さに店員は欠伸をしている。
店員のネームプレートを見ると「ツヨガル」と書いてあった。
変わった名前だと思いしげしげと見つめると、店員と目が合った。
突如発生した微妙な空気に堪えられなくなり、買うつもりのなかった読みかけの雑誌をレジに持っていく。
袋を断り抑揚の無い定型文を背に受け、立ち去った。
しかし、車の鍵がない。どうやら落としてしまったらしい 。
慌てて入口に向かうと、店員が「落としましたよ」と鍵を渡してくれた。
「ありがとう」と口を動かしたが、少し恥ずかしく思い目を伏せた。
しかし店員から温かな視線をかんじ、意を決し目を合わせる。
「気をつけてくださいね」
柔らかな笑みまで貰い、これはモテるだろうなと思いながら歩いて帰宅した。
そもそも私は車を持っていない。
というかコンビニにすら行っていない。
すべては独り言であるが、みんなにもこんな経験はないだろうか?
私はない。