vol.14*先輩の過去〜part6〜
次の日の朝、真琴は言われた通り、エリナの教室へ向かった。
2年の教室は1階にあり、3階にあった3年の教室に入ることなど、数えるほどしかなかった。
真琴が3−1の教室を覗いていると、誰かに後ろから肩を叩かれた。
「うわっ!」
真琴はおもわず声を出してしまった。
後ろを振り向くと、目の前にはエリナがいた。
「おぉっ!早いじゃん?じゃ、さっそく行こうかな。」
エリナは真琴の手を取り階段を降りようとした。
真琴は階段を降りている途中、エリナの手を放した。
「どこ行くんですか?もうすぐ予鈴鳴りますよ?」
エリナはかまわず階段を降りた。
「どこでもいいじゃん。早く行くよ。」
真琴は一瞬戸惑ったが、エリナを追わなくてはと、早足で階段を降りた。
エリナは昇降口に着くと、磨き上げられているローファーを履いた。
真琴は履きかけているエリナに顔を覗く。
「あのっ…!皐月ちゃんたちは…。」
ちょっとヒヤヒヤしながら聞いた。
「あぁ、現地集合するの。今から月1の集まりがあるんだよ。」
エリナは嫌そうな顔をして言った。
「月1の集まりってなんのですか?サークルかなんかですか?」
「…っ、まぁそんなとこ。」
ローファーを履き終えたエリナは、まだ履いていないエリナに構わず歩き出した。
先生たちの見張りに注意しながら。
門を出る手前で、エリナが立ち止まった。
「真琴!お願いだから誰にも見つかんないようになー!」
エリナは大きな声で真琴に呼びかけた。
「…エリナ先輩の方が危ないってば…。」
真琴は小言を呟いた。
無事にテストが終わりましたーbb
これからは普段どおりに更新しますねー
こんな作者の小言までご覧なってくれる方、本当に感謝しまくりです♪♪
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