vol.10*先輩の過去〜part2〜
ごめんなさい!更新遅くなりました!
遅くなった分もしっかり頑張りますので、よろしくお願いします!
真琴先輩は、いつも香水をつけていた。
部活の時は汗に隠されてしまう匂いも、
制服に着替えたらいつものいい香りの先輩に戻った。
真琴先輩が、彼氏にかったのは「パーフェクトラブ」。
私も、せっかくここまで来て何もかわずに帰るのは嫌だからと、
一番安かった、アナスイの「シークレットウイッシュ」を買った。
私と真琴先輩は買った香水の入った小さな紙袋を手に持ち、
帰りの切符を買いに長い列に並んだ。
切符売り場はいつも混雑。
背の小さめな私と先輩は、
人の中に埋もれてしまいそうだった。
・・・やっとの思いで切符を買ったが、
電車はちょうど2分前に発車していて、
次に電車が来るのは約30分後だった。
私と先輩は改札口上にある電光掲示板を見て、
そして2人で顔を合わせた。
「時間あるし…お茶でもしよっか!」
先輩の誘いに、私は首を大きく縦に振った。
そして私たちはすぐそこにあるお洒落なカフェへ入った。
「いらっしゃいませー!」
カフェの中はレトロな空間で、
店員の身に着けている茶色のエプロンが妙に馴染んでていい感じ。
あんまり大きな所じゃないようだが、大変気に入った。
「いらっしゃいませ!2名様ですね?ご案内いたします。」
二十歳過ぎくらいの髪の毛が真っ黒でサラサラな女の子は、
ハキハキとした声で私と先輩をあいていたテーブルカウンターまで案内した。
「ご注文がお決まりになったらお呼びください。」
そう言い残して足早に去っていった。
私と先輩はメニューに目を向けた。
「智華ちゃん何にするー?このショートおいしそうじゃん?」
先輩は大きく写真の載っている苺のショートケーキを指さした。
「じゃぁ…あたしそれにしようかなっ!」
私も写真を指さした。
「じゃぁ、あたしもっ!」
私たちは顔を合わせてクスッと笑った。
「すいませーん!オーダー頼めますかー?」
先輩は大きな声でさっきの店員さんを呼んだ。