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宮廷をクビになった不遇の錬金術師、もふもふ達と一緒に【辺境の薬局】でのんびり暮らします

作者:綾瀬蒼
最終エピソード掲載日:2026/03/13
「いちごの匂いがするピンクの薬など、宮廷の恥だ! 無能は今すぐ出て行け!」

患者が飲みやすいようにと、苦味を完全に消した【甘くて美味しいポーション】を作っていた宮廷錬金術師のニーナ。しかし、権威主義な錬金術師長のクロードから「薬が美味いなどふざけている」と理不尽に解雇されてしまう。
だが、連日徹夜のブラック労働に疲弊していたニーナは内心ガッツポーズ! 喜んで王都を飛び出し、最果ての極寒領で念願だった「自分の小さな薬局」をオープンする。

森で助けた可愛い白い子犬(※実は国を滅ぼせる伝説の神獣フェンリル)のシロと一緒に、のんびりスローライフを満喫し始めたある嵐の夜。
薬局に、狐獣人の副団長レオンが血だらけの大男を担ぎ込んでくる。その男は、辺境を護る『黒狼騎士団』の団長であり、冷酷無慈悲な【狂犬】と恐れられる狼公爵・ガルシアだった。

慌ててハチミツ味の特製ポーションを飲ませると、瀕死だったガルシアは一瞬で完治!
実はおこぼれを舐めたレオンが狐耳を立てて大号泣した通り、味覚と嗅覚が人間の数倍鋭い獣人たちにとって、人間の作る「苦くて臭い魔法薬」は気絶するほどの拷問だった。
苦味(魔力毒)を完全に飛ばしたニーナの甘い薬は獣人にとって奇跡であり、さらには失われたはずの伝説の秘薬【特級エリクサー】だったのだ!

「こんなに優しくて温かい薬は初めてだ。……君の綺麗な手に傷がついたら、俺が耐えられない」

無自覚に国宝級の薬を作り出すニーナは、騎士団の救世主として大歓待を受けることに。
恐ろしい狂犬のはずのガルシアは、不器用ながらも毎日高級肉や果物を貢いで激甘に口説いてくるし、過保護なシロはガルシアに「俺のママをとるな」と威嚇するし、レオンはやれやれと笑いながら二人(と一匹)の恋を応援してくれる。辺境での毎日は、驚くほど温かくて幸せだった。

ニーナを追い出した王都では、クロードが作る「激マズで治りの遅い薬」に騎士たちの不満が爆発! 防衛線が崩壊し、慌てて辺境へ連れ戻しにやってくるが……。

「俺の命より愛する女に、気安く声をかけるな」

ニーナを溺愛する最強の狼公爵と、彼女を「ママ」と慕う神獣が、そんな身勝手を許すはずがなかった。
傲慢な元上司と王都が自業自得の破滅を辿っていく中、ニーナは優しい獣人たちと可愛いもふもふに囲まれ、今日も甘くて幸せなスローライフを満喫していく!
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