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第七話
ネタがない(前書きの)
どうしようもないからその通りに足の甲でぐっと蹴った。
2m程その男は飛んで行った。私は一瞬混乱した。
私は混乱しつつも、
「起きて。」
「由紀、向こうに扉がある。出られるかもしれない。」
と声を掛けて鞄を回収してから扉を開け、外へ出た。
そこは山の中だった。
けど、さっきの場所に近い山だった。
山を下り、悪魔をまた探し始めた。
しかし、私は何か引っかかっていた。
その時、由紀が言った。
「抜け出したこと何か考えてるんじゃないの?どうせみんなすぐに忘れるよ。」
「そう?」
「うん。恐ろしいほどのスピードで。」
「そう..なんだ。」
そう言った時、スマホから音が鳴った。
画面を見ると、「お母さん」と書かれていた。
私はあわててスマホの電源を切り、鞄の中にまたしまった。
その時、私の中で何が引っ掛かっていたかが分かった。
「抜け出したこと」じゃなくて、「ロツが死んで悪魔を探し始めてから1か月半ほどたっていた」事だった。
言い換えれば、1か月半ほど由紀以外の親しい人とほとんどかかわっていない。
私は孤独な気持ちになった。
パロディ気付いた?