第六話
戦闘ものの勉強が終わった(はず)
冬休みの課題(音ゲー制作)は知らぬ(諦め)
誰かと私たち以外誰もいない中で倒れながら薄れゆく意識の中で犯人の迷いのある口元を私は見た。
「こっちだって金があればこんな事はしなくて済んださ。恨むんだったら社会を恨みな。
悪かったな、少女。」
頑張って聞いた。犯人は続けて言った。
「それにしても<悪魔>はこんな子供2人を狙ってどうする気だぁ?」
そこで私の意識は途切れた。
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私たちの目が覚めると白い壁に囲まれた謎の部屋だった。
肩が身軽だなと思えば、ロツが入ったバッグは無くなっていた。
地図アプリで場所を調べようと思い、ポケットからスマホを出すと、圏外と出ていた。
由紀の目が覚めた。
「ここ...どこ...うっ」
そう言い、由紀はまた倒れこんでしまった。
その時、どこからか銃声が聞こえたと同時に
私の頭の上をかすめる音がした。銃声がした方を振り向くと誰かが立っていた。
どこかで見た記憶のある顔をしていた。
そう思っている間にその男はこちらの方に走ってきた。
手にはナイフを持っている。
その男が目の前に来る直前に落とした小冊子にはこんな言葉があった。
・武器は一般人から見つからないように常備しておくこと
・武器・顔を見られた場合速やかに口封じをすること
私はどういう事か全てを察した。
焦って頭より先に体が動いて、足が前に出てしまった。
お父さんが確か「蹴りは体重を入れるために重心を回すイメージで」と言っていた気がした。
どうしようもないからその通りに足の甲でぐっと蹴った。
2m程その男は飛んで行った。私は一瞬混乱した。
ちょっと長くなった...