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第三十七話
どこかから聞き覚えのある声がした。
そうだ、ロツの声だ。
こんな時に助けてくれるなんて流石ロツ。
飼い主として本当に誇らしい。
「その右前。」
ロツはそういい、後になにか文章をしゃべっていたようだけど。
うーん、わからない。
とりあえず、私の右前を探索。
おお。
これはおおとしか言いようがない。
いや、さっきも見たけど。
薬草を地面から申し訳ないと思いつつちぎる。
ロツを出し、薬草を口に押し込む。これも申し訳ないと思いつつやっている。
希望に賭け3人で見守ること30秒。
ロツは静かに動き出した。
動き始めたロツと、喜びで硬直する私たち。
硬直が解け喜んでいる私たちの背後から足音。
テレビで数万回見た制服。
警察さん、お仕事お疲れ様です。
「もうここに用はないので。」
「さっさと私たちを保護しちゃってください。」
なお、1行目が私で2行目は由紀の発言。
そこまで高くないこの場所のふもとからドアの音。
気になって見てみれば、ちょっと前に殺してしまったかと思った人。
生きてたんだ。
先ほどの言葉を聞いた警察は、足を動かし始めた。




