第十一話
色々なことを同時にやるとバーンってなるんですよ、頭が。
なんか今脳内でオレンジ色の文字がカウントダウンを始めました。
不思議なことに反射というものはこういうタイミングであっても手を近づけてしまうものだが、それによってかナイフは跳ね返された。
まるで壁があるように。
「こうなったら、もういちいち驚いていられない。」
私は、目の前に集中した。
「ナイフ...」
驚く敵の腹に一撃だけ静かに肘で体重を入れた。
この頃食べていないため同年代よりあまり体重がない自覚はあるが、敵に入ったダメージは大きかった。
敵はすぐにナイフを拾おうとした。が、先に回収し、何とか武器は奪えた。
「よし...」
私は覚悟を決めようと思った。
目の前に私の命を狙う敵がいる。それは確か。
でも、その命を奪ってもいいのか、判断できない。
どうして。どうして。
間違いか正しい行動か分からない。
脳内を様々な単語が駆け巡る。
「抹消」「正当防衛」「巻き添え」「終了」「脅迫」「最期」「人間性」「凶器」「狂気」「上下存在」「悪趣味」「批判」「追及」「原始的」
ノイズが入り出す。
「雑音」「本譚・」「規制」「蜴�因」「保留」「世間」「責莉サ霆「嫁」
そして私は一つの結論を導き出した。
「自己防衛」
私は覚悟を決め、ナイフで敵を突いた。突いてしまった。突いてしまった。突いてしまった。殺してしまった。殺してしまった。殺してしまった。消してしまった。消してしまった。消してしまった。
「なかったこと」にしなければならないようにしてしまった。
私は走って会場の人ごみに紛れた。
一方放送室は盛り上がってたってことで...よろしくお願いします...




