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第一話

それでは、どうぞ。

すごく悲しくて、10分か15分は泣いちゃった。

その間すらも気持ちの整理がつかなくて、長く感じた。

「朝ご飯、出来てるよ!」

「はーい」

お母さんの声が聞こえてきたから、悲しくて止まらない涙を拭いながら階段を一段ずつ降りた。

いつもの様に食卓には、パン・いちごジャム・昨日の残り物が置かれてた。

今日はちょっと食べたくはなかったけど、ちょっとずつ食べていると、

「朝から叫んでどうしたの」

ってさっきの事を聞いてきたから、

また少し悲しくなったけど、

「あのね、ロツが死んじゃったの」

って答えた。

お母さんは、

「死んじゃってもいつかまた会えると思うよ」

って言ってたけど、そうとは思えなかった。

———————————————通学路———————————————

通学路で自分の悲しい気持ちを何とか抑えながら学校に向かっていたら、

見たことない子が俯きながら歩いてたのを見つけた。転校生かな?

———————————————教室で———————————————

教室に入ってきた先生があいさつの後に突然、

「今日、この5年1組に新しい友達が増えます!どうぞ!」

と言ったから少しだけ驚いた。

アニメとかだと前に出て自己紹介をするイメージがあるけど実際はせずに私の目の前の席に向かってた。

みんなが喜んでいる間に私は朝の準備の手伝いをしてた。

名札を見ると、鈴木由紀って書かれてた。素敵な名前。

——————————————休み時間———————————————

けどみんなに嫌われてた。

「鈴木とかいうやつ二重人格みたいだな」

とか、

「鈴木気持ち悪いわ」

って言われていた。

今朝から2つの意識が入り混じってるみたいな感じだって。

ロツが死んじゃったタイミングと一緒なんだね。

見てたら入れ替わるタイミングは1時間おきぐらいかな?

由紀本来の意識じゃない時に話しかけてみた。

「ねぇねぇ、大丈夫?」

「今朝ぐらいからロツというネズミだった記憶が...」

私は混乱した。

「え、嘘。ちょっと待って。」

「どうしたの??」

「今朝死んじゃったネズミの名前がロツだったの。」

「ん!本当に?」

そう話した時、横に何かが現れた。

(何?)

「私は、悪魔だ。お前たち以外の他の者には見えない」

聞こえてるような、心に直接語りかけてる感じ?

「私も用が無ければ暇だ。そこで一つのゲームをしよう。」

(それでロツを?)

「そうだ。」

「この話が終われば私はこの世のどこかに隠れる。お前たちが1年以内に私をみつければお前たちの勝ちだ。ロツは戻す。」

(ひどい。)

「現実なんてそんなものだ。」

「質問が無ければ私は隠れる。いいな。」

悪魔は消えていった。

「どうする?」

「ロツの為なら私も協力するよ。」

「ありがとう。でもどうする?」

「今夜10時にそこの板倉公園に来て、そこから探すっていうのはどう?」

「分かった。」

———————————————家にて———————————————

荷物をまとめる。キャンプはやったことあるからこれぐらいで大丈夫な気がする。

今までの全貯金・服・ロツが入った箱・スマホ・懐中電灯・腕時計・寝袋・手持ちの食べ物全て。

リュックサックに詰めてベッドの下に隠した。

それと気持ちの準備が終わったら、パソコンを開いてSNSに、

「これから投稿頻度落ちます。」

って投稿しておいた。そしたら、お母さんがやってきて、

「ああ、ロツ病院に連れて行ったら原因分からないし、万能薬とかいうので直るけど万能薬が見つからないってさ。残念。」

———————————————夜の公園——————————————

ドキドキする気持ちを抑えながら待ってると、

「遅れてごめん。」

由紀ちゃんの声が聞こえてきた。

「ううん、大丈夫。」

「じゃあどうする?」

「近所から探してみよっか。」

冒険の始まりみたいだなぁ。

初めてです。二次創作は。

おしまい。

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