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第九回 「そんなの分からないわよねぇ。


「そんなの分からないわよねぇ。実際この目で見なくちゃ」


「方法があるかね」


「体操着を着ていれば、あるいは……」


「それだ!体操着!彼はサッカー部よ」


「なんで知ってるの?」


「今日調べた」


 アオは得意げに言った。そして朝の時のようにまた懐から例のイケメンノートとやらを取り出した。


「どおりで休み時間の時、姿が見えなかったわけだ」


「まったく……」


 チハルは感心を通り越して呆れた。


「では、調査の報告をいたします」


 アオは仰々しくそう唱えてから、ダイアの情報を披露した。


「名前、神宮ダイア。性別は男。2-A。サッカー部。腰まで伸びた長い金髪をなびかせて歩く。あまりに異性にモテるので、うんざりして、あえて女の子のような風貌に変えたという。しかし、その甘美な仕草、華奢な肉体、中性的な顔立ちも相まって、今度は同性からの視線も熱いとか」


「オォ~ホッホ」


 ミドリは手をたたいて、嬉しそうに欲にまみれた奇声をあげた。


「同性からもモテるって、これは捗るね」


「もー不潔だよ」


 チハルは止めに入ったが、ほほを染めているあたり、まんざらでもないらしい。


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