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第四回 朝の登校は、アオとミドリと一緒に
朝の登校は、アオとミドリと一緒に門をくぐる。校舎の入り口まで長い一本の通路を生徒たちがぞろぞろ歩いている。
校舎の入り口の前で一人の人影が見える。階段の上にある入り口は二つあって、生徒たちはそれぞれ自分の下駄箱が近い方から入っていく。その集団の間にたった一人で臆することなく突っ立っている。その生徒こそ、神宮ダイアであり、ぞろぞろと歩く生徒の列をどこか蔑むような眼差しで見ていた。
遠くで彼を見つけたチハルは最初、彼を朝の挨拶でもしているのかと思った。だが、そんなそぶりはない。チハルはなぜか視線が外せず、徐々に解像度が高くなるダイアへ様々な可能性を模索したが、これといった役が考え付かなかった。




