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第二十二回 全国大会が始まった。


 全国大会が始まった。だが、試合前になってダイアは監督に抗議した。というのも、監督はダイアを控えにすると言い出したのである。これにダイアは激高した。


「僕が出て、僕が決めなければ、勝っても意味がない!」


 監督がダイアを控えにしたのは休ませるためであった。表では気丈に振舞っていても、裏ではチハルに弱音をこぼすなど、ダイアの体は限界にきている。時々腹の痛みをこらえることもあった。同じ痛みを知る監督はダイアの不調に気づき、試合に勝つことよりもダイアを守ることを優先した。監督として当然の責務である。

 しかし、試合には学園の存亡が掛かっている。ダイアは必死になって抗議した。もっとも、ダイアにとって学園のことなどはどうでもいい。自分が成り上がるための道具に過ぎない。もはや試合の結果などどうでもよかった。自分がフィールドに立ち、脚光を浴びる。ダイアはそれしか考えられなかった。

 胃は腐っていても相手は監督である。結局ダイアはベンチに入れられた。それどころか、この試合には出させてもらえなかった。試合の結果は、西桜の負け。ここにダイアの目論見は破綻を喫した。

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