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第十九回 「私は西桜の再興を
「私は西桜の再興を確信しています。そしてその準備をしてきました。しかしそこで一つ懸念すべきことがありました。それは持続可能な学園です。私がいて、私が動いている間はともかく、私が無きあとはこれを維持するものがいません」
「つまりこういうことやろ、ダイア君。君の言っていたスター、君の代わりになるスターがおらんちゅうことか」
「まあ、そうです」
「はぁ、ニューフェイスかぁ」
「そこで私はサッカーの強い名門校を調べ、一つの答えにたどり着きました」
「それは?」
「それは数です。大量の部員を集めそこからスターが出るのを待つのです」
「なんだか宝くじみたいだね」
役員たちの感触は良好だった。
するとここで監督が立ち上がった。
「しかし、このやり方はあまりに独善的といいますか、我々はプロデュース事業をやっているのではなくて、このような真似は生徒たちの自由を奪うようで……」
監督の意見は痛いところを突いてきた。ダイアは心の中で舌打ちし、邪魔者を見る目で見た。
しかし、役員たちは一笑に付して。
「何言ってんの君、気にしすぎだよ」
と言って、取り合わなかった。
「ほな、きめまひょ」
校長は机を叩き、ダイアの案を受け入れた。




