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第十四回 ダイアの野望はこうだ。
ダイアの野望はこうだ。学園の再興など建前に過ぎない。真の目的は自分が再興の象徴として崇められ、人気、地位を手にしようとしていた。
チハルは開いた口が塞がらないというていだった。しかし、一見突拍子もない意見だと思うが、彼の口ぶりから、この人は周到で鬼のような鋭い戦略を胸に秘めている。そう感じた。
だが、チハルはまだ納得がいかなかった。
「あの、なぜ私なんですか?私はそこが分からないんです」
「君は平和な目をしている」
「え?」
「世の中のことなんか知ったこっちゃないわよ。と、そう思ってる」
「ま、まぁそうですけど……」
「しかし、現代の人間は皆死に物狂いで生きているんだ。君のような人間は社会に出たら、たちまち淘汰されてしまうよ」
「そ、そんな……」
「僕は君を救ってやりたいと思った。それが君を選んだ理由さ。僕に付き、僕を見ていれば、君は社会勉強になる」




