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第十一回 ダイアはチハルを連れて
ダイアはチハルを連れてサッカー部の部室へと向かっていた。
すると、チハルがダイアの手を振りほどいた。
「あの、先輩!実は私、部活とか興味なくて、ましてやマネージャーなんてつとまりません」
チハルは必死に訴えたが、ダイアは平然としていた。
「サッカー部はマネージャーがもう三人いるんだ。だから君は何もしなくていいよ」
「じゃあ意味ないじゃないですか」
「君はサッカー部じゃない、僕のマネージャーになるんだ」
「ええ!?そんなこと言われても、私なんか役に立たないですよ」
「マネージャーとしての仕事は僕が引き受ける」
「じゃあ私は何をすればいいんですか?」
「マネージャーだよ」
「わけが分からないです……」
「分かってるんだよ」
ダイアはにこやかに笑って、チハルの肩をポンとたたいた。
「さあ、行こう。まずは部室を見てもらわなくちゃ」




