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第14話 この握り方って

『クゥ〜ン………………………………』

『フミャ……………………………………』

『ハッハッハッ………………………』

「…………………………………………………」

「…………………………………………………」

「…………………………………………………」


三者三様の鳴き声と荒い息と、気不味い無言。

先程法川さんがゴロンさせた西河の『プレアデス君』が、そのままの姿勢で待ち構えていた。


「…………………………………あの〜?」


わざとだろうか?

西河にではなく、座り込んで『プレアデス君』に尋ねる法川さん。


「あなた、どうしたのかな?」


「っ、どうもこうも無いわよっ!さっきから私の言う事を聞かなくなっちゃったのよっ。」


ゴロンしたまま息の荒い『彼』に代わって、叫ぶ西河。

それを無視するかの様に、


「そっか〜、よしっ、なおれっ!」


サッと転がって起き上がってお座りする『プレアデス君』。


「なっ…………………………何なのよっ!」


泣きそうな顔つきになる、西河。

ドヤ顔な、法川さん。


「さあ、行くわよ、東山君?」


唖然とする僕の顔を覗き込んむように見上げる法川さん。

その綺麗なお顔が、近いんですけどっ!

ほんの少しでも僕が顔を降ろすと唇が触れそうになるくらいに、背伸びするように『迫ってくる』法川さん。

コツンとおでこが当たってしまったじゃないですかっ!

危ない危ない、危険が危ないですっ!

事故キスにでもなったらどうするんですかっ!


「………………………………ああ、行こうか。」


目を逸らして、一歩下がって距離を取るために離れたのに何故か僕の手を取って歩き出す法川さん。


「さあっ、早く!」


「えっ?………………………………あっ!」


僕は引きずられるようにズンズン進む。

手は取られるというよりは、指を絡められて強く握られてしまってるし!


細くて、柔らかくて、小さな、暖かい、彼女の、手。

この握り方って『恋人繋ぎ』だよなとボンヤリと思いながら、なんとか一緒に歩く僕達だった。


………………………………歩き出したはいいんだけど、こっちは僕の家と反対方向なんだけどな?

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