【創作BL】140字創作小説 2作『片思い』『夏の終わり』
『片思い』
深酒をし酔った私は道路の真ん中で横になり空を見上げる。都会の空には数個しか星が見えない。
ふと、友人と旅行に行った先の空を思い出した。少し都会から離れた場所なのに空には満点の星空があり流れ星も見えた。
この空を、友人が今も見てくれているだろうか、と私は彼を恋しく思った。
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『夏の終わり』
コンビニでアイスを買って来た君が袋から取り出し半分に割る、その片方を僕に渡す。
「ありがとう。」
小さな神社の傍らに座って、僕らは夏の終わりを肌で感じ取る。蝉はもう鳴いてない、酷暑も去った。
何気無い今、一瞬が眼球を通して、僕の思い出になる。