ゼロフォース創設の理由
ゼロフォースを日本連邦軍が創設したのには理由がある。それは通常の部隊だけでは戦いを有利に持っていく事が出来ない為だ。陸上方面軍の特殊部隊、それも元帥直属に置く事で、より政治色の強い又意志を反映しやすい状態を作り出す事を目的とした。
勿論、これまでにも連邦軍には数種類の特殊部隊は存在していた。しかしその全ての特殊部隊は上手く運用出来ていなかった。所謂失敗作と呼ばれるものだ。充分な機能を果たす事が出来ず、部隊として機能不全に陥ってしまっていた。その要因は教育方法と言うよりも、兵員のクオリティの問題であった。
そこで、[ストロンゲスト・オブ・ザ・ユナイテッド]を開催する運びとなった訳である。無論既存の連邦軍兵士を活用するという手もあるが、それはゼロフォースの幹部だけに留めた。部隊の手となり足となる下士官や兵隊は選ばれし者で構成されるからだ。
連邦軍としては、一日でも早く実戦にゼロフォースを投入する為に出来る様にするには、兵士の養成を急ピッチで行わなければならなかった。具体的には、空母制圧任務と言った任務や、ヘリを使った突入作戦と言った海兵隊的な任務や、市街地戦闘等幅広い任務をこなす事が要求されるだろう。
そういった厳しい作戦に耐え得るだけのフィジカルの強さは、当然求められる。そして何よりも武力として、計算出来る"強さ"も必要であった。ゼロフォースと言う、連邦軍肝いりの部隊を構成する以上は、妥協は出来ない。そして強靭なタフネスを支える精神力も必要で、ガッツも欠かせない。そうした要素を図れるのがこの大会である訳である。試合をさせて競わせれば手っ取り早い。プロの目の前できちんと平等に体系的に評価される。その可能性の数々がやがてはゼロフォースの血肉となって行く。
これから恐らく困難な任務を、数余多こなして行く事になるであろうゼロフォースの兵士の選別は、国運をかけた国家的プロジェクトと言える。どの様な使われ方をするにしても、ゼロフォースの出撃する任務においては、失敗は許されない。それは、ゼロフォースの兵士を預かる青流元帥が誰よりも理解していた事は言うまでもない。