表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/50

傭兵の歴史

 海外の軍隊には「傭兵(ようへい)」と呼ばれる兵士が存在している。傭兵とは、国籍に縛られずに自らのスキルで世界各国の部隊に所属して、給与を得ている兵士の事である。

 つまり戦争のプロフェッショナルである。傭兵の歴史は古い。ギリシャの学者兼傭兵隊長クセノフォンが著した「アナバシス」によれば、紀元前431年に始まったペロポネソス戦争の際に、ペルシャの王子キュロスが行った遠征に多くの傭兵が投入されたと言う。総勢5万人のキュロス軍の内実に1万3000人が傭兵であった。

 20世紀の事例では、1961年4月に行われたカストロによるキューバへの侵攻作戦で、傭兵部隊が大きな役割を果たしている。旧キューバ軍将校団の元に職を失った元戦闘員等が集まって「アルファ66」と言う傭兵部隊を組織し、国家転覆を企てた。

 21世紀に入ってからも多くの傭兵が世界各国の軍に従事している。その中でも最も有名なのが、フランスの外国人部隊である。フランス外国人部隊には、世界130ヵ国から7700人の傭兵が集まっていた。入隊資格は20~40歳の男子で、国籍は問われず、偽名で申し込み出来る。と言うより、入隊すると偽名と偽出身地が与えられ、本名や出身地を捨てねばならない。これは情報漏洩を防ぐ為であり、契約書にサインして入隊すると、フランス陸軍の一員に成る為の訓練が施されて、フランス語から武器の取り扱い方等をマスターする。傭兵とは言え、公務員扱いなので給料も立場も安定している。

 採用基準は厳しくなっているが、ジャパニーズ・マフィアの組員が武器の取り扱い方を習う為に入隊したり、強盗や殺人等の重犯罪者が応募する事もあると言う。しかし、そうした日本人の場合、フランス語のトレーニングで挫折する者が多いという。また、重犯罪者は偽名で通っても、指紋でインターポール国際刑事機構に照合され失格となる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ