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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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ベスト16入り

 とりあえず目標はベスト16である。ただ、一つでも上のランクに入る事が、良い条件で連邦軍に入隊するポイントである。そんな事はエントリーしている人間には分かっていた。

 細かく説明すると、12~16位の者は三等兵曹、8~11位の者は二等兵曹、4~7位の者は一等兵曹、1~3位の者は兵曹長の階級が与えられる事になっていた。

 沖矢俊才はどんどん勝ち上がっていった。エントリーしてきた人間のレベルが低い訳ではない。多くの人間が徒手空拳を使う近接格闘を得意としていたのに対して、沖矢俊才は木刀を使用していた。素手と木刀では天と地の差がある。ルール上は木製の刀や各種武器は使用可能とされていたから、特段の問題はない。ただ、ここで使い慣れていない木製の武具を沖矢俊才対策に使っても、勝ち目は薄い。

 いよいよ次の試合に勝てばベスト16に進出する事が決まる所まで来た。相手は素手だ。一刀両断流の良い所は、例え相手がどの様な武器を持とうが持ちまいが、武器の性能に限らず、力を発揮出来る所にあるだろう。

 素手の相手に使うのは、3の太刀と呼ばれる型であった。強烈な一歩を踏み出し、一気に居抜く。それが3の太刀の極意である。この大会で沖矢俊才はこの3の太刀を多用して勝ち進んできた。勿論、今回も3の太刀を使う予定だ。一刀両断流の太刀は、1~10まであり、地球上に存在するほぼすべての対人兵器に対応出来る様に鍛えている。無論、ミサイルや爆弾やマシンガンには対応出来無いが…。

 ただ、沖矢俊才は例え木刀でも、真剣の様な威力を出せる実力がある。結局沖矢俊才は、3の太刀だけで軽々とベスト16入りを果たした。沖矢俊才の狙いはあくまでも優勝である。優勝して最も優位な序列で日本連邦軍に入隊する事を望んでいた。出世コースから外れてしまった沖矢俊才にとってノンキャリの非エリートばかりが集まる[ストロンゲスト・オブ・ザ・ユナイテッド]で負ける訳にはいかなかった。

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