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一皮も二皮も

　現実問題として、ゼロフォースは陸上方面軍の一組織でしかない。それ以上でも、それ以下でもない。その部隊の力を最大限発揮する為には、今の体制では不充分であると言える。

　具体的には、ゼロフォースの戦力が白兵戦闘にばかり比重が行ってしまい、バランスの悪い歪な部隊になってしまっていると言う事実がある。実戦を重ねる毎に、それらの欠点が目立つ様になって来ただけではなく、実害として認知されてきた。

　これらの問題点を改善する為には、部隊の末端である一人一人の兵士の気付きと理解が必要である。その作業を可及的速やかに行わなければならないと思われる。

　実際にゼロフォースの実力は伸び悩んでいるのは確かだ。現実問題として実際にゼロフォースは100%要求されたタスクを処理出来ているとは言えない。そんな状況では陸上方面軍最精鋭の部隊とは言えないであろうと思う。

　ここが言うなればターニングポイントとも言える。使える部隊なのか、そうではないかの。これ等のゼロフォースの抱える課題をスムーズにクリア出来るのならば、ゼロフォースの価値はあるだろう。

　現場としても、最善は尽くしている。それを踏まえてゼロフォースの運用の方法を検討すべきである。早い段階で末端の兵士に消化される必要も出てくる。そうした試行錯誤を繰り返し、強い部隊と言うものは作られて行くものである。

　そこには規則性がある。逆を言えば、強い部隊としてそれらの要点をきちんと抑えていれば、ゼロフォースは例外無く精強な部隊になれる可能性が高いと言える。

　しかしながら、現実のゼロフォースは実力的に発展途上にあるとしか言えない。無論、ここから一皮も二皮も剥ける必要があると言える。