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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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アシタノキャリア

 ある程度の基礎は出来上がっているが、それは一般の歩兵レベルの事であり、まだまだ荒削りであったのである。そこで第3教育師団は、個人個人の長所・短所をきっちりと見極めて得意な事をさらに伸ばし、それを武器にすると言う作戦を取ることにした。弱点を強化して万能の戦士にすると言う方法もあるが、それでは並の特殊部隊員にしかならない。

 ゼロフォースに求められるのは、それらを超越した強さである。その為には、今得意な事を更に伸ばす方法が最適であったのである。ある者は剣術を。ある者は射撃を。ある者は徒手空拳を。一人一人得意な事が違う事で、戦いを有利に持って行く。あるいはどんな場面でも、対応出来る部隊にすると言う連邦軍上層部考え方あったのであろう。

 教育期間はあっという間に過ぎて行った。いきなり実戦にぶちこまれるかもしれないと言う恐怖もあったが、それでも自他共に早く実戦に投入される事を望んでいた。何故なら実戦以外で存在感を示す事が難しいからである。一体自分達の能力がどのくらいあるのかを、どのくらい働けるのかを知っておく事は大切な事であった。

 訓練期間終了が近付くと、隊長の十文字少佐からゼロフォース兵士に、実戦と言う実力テストを兼ねて、海上方面軍と共同で中国の空母部隊を殲滅するミッション「アシタノキャリア」にゼロフォースが参加する事が発表された。「アシタノキャリア」において、日本連邦軍の制海権確保の阻害要因となっている中国海軍の空母テンホウと空母リュウビとイージスクラスミサイル駆逐艦艦艇10隻からなる東海艦隊の殲滅を海上方面軍と海兵師団と共に参戦する事になった。任務の難易度としてはかなりハードな作戦である事に違いはなかった。

 ゼロフォースが任されたのは、初任務と言う事を考慮して、イージスクラスミサイル駆逐艦リーゴンとエンパイの2隻であった。実力を試すには申し分ない相手である事は間違い無かった。

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