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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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忍耐力

 そして16人は日本連邦軍歩兵第0小隊(通称ゼロフォース)への入隊辞令が正式に出された。それに先立って連邦軍ゼロフォース隊長の十文字虎夫少佐が各兵士に訓示した。

 「特別入隊、まずはおめでとう。しかし、君達も充分に分かっているように、ここはゴールではなくスタート地点だ。しかも、それは只のスタート地点ではない。修羅の道を歩み始めるスタート地点である。これから恐らく君達は地獄を見る事になるだろう。ゼロフォースが立ち上がってから日は浅い為に先輩兵士はいない。君達16人がゼロからゼロフォースの歴史を作って行く事になる。その試練の大きさに押し潰されるかもしれないが、そのプレッシャーに負けないだけの素質があるからこそ、ストロンゲスト・オブ・ザ・ユナイテッドでパフォーマンス出来たのだろう。」

 「飴と鞭と言う言葉があるが、君達は好条件で入隊した。しかし、これからはその条件に見合った鞭の応酬である。訓練も実戦も只の歩兵とは異なるものだろう。それは良く分かるだろう。」

 「ゼロフォースの理念はどの様な作戦でもそれを遂行出来る実力部隊を連邦軍司令が持っていると言う事にある。過去にも今でも特殊部隊はあるが、それらは全て連邦軍の陸上兵力の一部であり、連邦軍司令の直属の戦力は存在していなかった。今回、その戦力を持つに至った理由は簡単である。より効果的な兵力の投入と展開を可能にする事で陸上兵力に厚みを持たせる事が狙いである。」

 「ゼロフォース兵士に必要な素養はただ一つ。忍耐だけである。どんな過酷な任務でも耐える事の出来る実力を養い、それを開花させる事だけが求められるのである。」

 「まだまだ、ゼロフォースの忍耐について、言いたい事は山ほどあるが、それは現場で言いたいと思う。」

 十文字少佐は、5分程のスピーチをカンペ無しで言い終えた。このスピーチからも分かるように、このゼロフォース隊長十文字少佐は、話が長く怒らせると厄介である。無論、これから入隊する16人にとっては、その様な事を知ったからと言って、入隊を拒否する訳にも行かないだろう。

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