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スキルが認識阻害(モザイク)って女神様、マニアック過ぎませんか?  作者: 道 バター
2章 現代での活動開始編
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後輩が出来ました

 ギフトカードの女神からのメッセージとスキルの存在を知った夜。ショウの携帯端末にイサミからメッセージが届いた。


 ……イサミとミホとは別れ際に連絡先を交換した。


 女子となんて交換したことがないので、少しまごついたのは秘密だ。


『モザイ君、君と別れてから考えていたのだが、聞いてくれるか?』


『何を?』


『君の成長と女神様の信仰を広める方法だ』


『ああ、まあ、そういうこともあったね。女神の信仰を広める方法なんて全然思いつかないけど』


『そこなんだ。だから思い切って部を作ろうと思う』


『部?クラブ活動?というか何部?』


『女神部、ジェイド・メイヤーを広める会、5年後の世界の危機から皆を救いたいんだけど、一緒に女神を心底信奉してくれないか倶楽部』


『カルト教団ですか?というかどういう活動するの?』


『それは未定』


『未定かぁ……』


『そこら辺は適当に考える。それよりも重要な事がある』


『なんですか?重要な事って』


『モザイ君も入部するよね、女神部?』


『……拒否権はあるのでしょうか?』


『返答は「イエス」か「はい」か「うむ」だ』


『うむ』


 そして、翌日の放課後には部活の申請が出された……マジ早い。


 詳しい人に聞いたところ、クラブの申請には部員が4名と顧問1名がいるとのことだ。


……4名?


 イサミとショウと他2名…まあ、一人は思いつく、たぶん大洗美保だろう。そして、この二人が揃うということは4人目はあの男なのだろうか。


 そんなことを考えながら、取り敢えずの活動場所になった特別教室の一つ、多目的教室に着いた。


 礼儀として、扉をノックするが返事がない。


 取り敢えず、最低限の礼儀を果たしたため、教室の引き戸を開ける。


 すると、見知らぬ女子生徒がイスに座りながら携帯端末をいじっていた。


 あれ?誰?


 相手も目があった瞬間そう思ったのだろうか気まずい空気がしばらく流れたが、ショウは意を決して声を掛けた。


「どうも」


「どうも」


「…」


「…」


 相手が携帯に視線を再度戻そうとした瞬間に再度、ショウが声を掛ける。


「初めまして、2年の茂在翔です。名前を聞いてもいいですか?」


「1年の不動久美フドウクミです」


「えっ!?」


「聞かれると思うんで言いますけど、茂呂は私の兄です」


「そうなんだ……、いや、そうじゃなくて!!」


「???」


「君の声が知り合いに似てて少し驚いてる……ます」


 クミは持っていた携帯を目の前の机に置き、答える。


「そうなんですか?……こういうナンパのされ方は初めてだな」


「はい?」


「いや、先輩、私のこと、かわいいって思ってますよね?絶対」


「えっ?」


「いや、絶対そうだし、高校入学してからずっとそうだし。ずっと告られてるし」


「はぁ?」


「でも、ごめんなさい。良く知らない人とはつき合えません」


「そう?えっ、なにが?」


 混乱気味のショウの携帯が鳴り、思わず通知内容を確認する。


『モザモザ、失恋中?』

面白いと思って頂けたら、嬉しいです。


道 バターを宜しくお願いします。


他にも作品をアップしています。


作者ページを見て頂くと、なんと!?すぐに見つかります(笑

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