表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疎まれ聖女は科学で世界を救います!  作者: Belle Etoile
第一章
2/9

02 ガールズトーク

たくさんの人に読んでいただきたいので、まずはお話を書きます。

頑張ります!

カノンが『世界一あなたに恋してる』、略してセカコイをプレーし始めてから数日経った頃


「終わったよ〜!すっごく良かった!私何回も泣いちゃったよ笑」


メッセージアプリにカノンからの通知が届いていました。

私は嬉しくなって、すぐにカノンに返信しました。


「だよねー!早く感想会開きたい〜⸜( ॑꒳ ॑ )⸝

カノンっていつが空いてる?」

「んー…… 今日は講義の後バイトだから明日の夜とかどう??」

「了解!そういえば私も今日はレポートがあったんだ……」

「ユウリ…… 強く生きて…… 明日絶対会おうね!」


よし!明日楽しみがあると思えばレポートなんてすぐ終わらせられる!……はず。


そういえばセカコイに追加コンテンツがあるって公式から発表されていましたけど、カノンはもう知っているのでしょうか…?

一応明日、それも話題に出してみましょう。



※このあとめちゃくちゃレポート頑張った。



【次の日】


「ユウリやばっ!!なんて顔してるの!」


レポートと講義に打ちのめされ、グロッキー状態になっていた私の顔はとても見れたものでは無かったでしょう。

お見苦しい所を見せてしまってごめんなさい、カノン……。


でも、有機化学だの物理化学だの生化学だの…… やることが難しい上に沢山あって辛いんだもの。

1年生の段階でこれって、先が思いやられます……。


「ごめんね、ちょっと疲れちゃって。でもカノンに会えたから元気出た!」

「本当に?それならいいけど無理は禁物だよ!今日のご飯は私が作るから、ユウリも食べていってね。」


カノンは優しいなぁ……。

聖女様がもし実在するならカノンみたいな人なんだろうな……。

そんな事をぼんやり考えながら私達はカノンの家へと向かいました。


……


「やっぱり私はジークフリート様一択!騎士ってだけで最高なのに甘え下手属性ってヤバすぎ!得しかない!!」

「カノンはジーク様の事絶対好きだと思った笑」


カノンの作ってくれたカルボナーラとスープを囲みながら、私達は早速「セカコイ談義」を始めました。


ちなみにジークフリート様とはセカコイ攻略キャラの1人で、本名はジークフリート=フォン=シュヴァルツ。

短い黒髪と切れ長の黒眼がクールな印象を与える騎士様です。


セカコイの世界では、黒髪黒眼は大きな魔力を持っている証であるため、他のキャラからは敬意を込めて「night(ナイト)」と呼ばれています。


しかしそのクールな印象と絶大な魔力のせいで、誤解され、恐れられることも多く、一度は心を閉ざしてしまうジーク様でしたが、彼を理解しようと手を差し伸べる主人公の姿に、いつしか心惹かれていくようになります。


そして最後には主人公に完全に心を開いてくれるのですが、今まで人と関わってこなかったために主人公に上手く甘えることができないのです、この騎士様。

その姿がはちゃめちゃに可愛いとプレイヤーからは大人気を博し、ファンアートもダントツで多いキャラとなっております。



「ジークフリート様をこの世に産んでくれた方々に感謝感謝だよほんと。」


しみじみと言いながら胸の前で手を組み天を仰ぐカノン。

分かります。分かりますとも。その気持ち。


しばらくそうした後、カノンはこちらへ向き直ってこう言いました。


「じゃ、さ。ユウリは誰推しなの?教えて〜!」

「私の推しは今のところ第二王子のクラウド様かなー!

最初の印象とのギャップがね、よかった……。」

「確かにクラウド様いい〜!遊び人に見えて実は裏で頑張ってるっていうのが泣かせるわ…… って今のところ??」


そうなのです。だってまだこのゲームには追加コンテンツ(隠しキャラ)があるんですもの。

彼に会わないことには最終判断は下せません。


どうやらカノンは追加コンテンツの事を知らないようだったので、私は教えてあげることにしました。

実際に異世界転移するまでもう少々お待ちくださいm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ